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    <title>本買記</title>
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    <updated>2010-02-21T04:13:46Z</updated>
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    <title>what a fool believe</title>
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    <published>2010-02-20T13:27:04Z</published>
    <updated>2010-02-21T04:13:46Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } ジョブスのkey...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
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<p>
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</p>
<p>ジョブスのkeynoteを見て、柄にもなく「本の未来」のことを想う。</p>
<p>Apple や Amazon は、本の、ひとつひとつ独自にデザインされたパッケージは不要になる、<br />音楽がそうであったように、共生という形態がしばらくは続くとしても、世の中のマジョリティが、<br />やがて「読むもの」というコンテンツに、パッケージがなくてもかまわないと考えるようになる<br />ということに、確信を持っているようだ。</p>
<p>そして、そういうコンテンツの新しいパッケージが Kindle や iPad であり、ジョブスの眼は、<br />それをデフォルト・プラットフォームにするための、（ iTunes のような）キラーアプリに向けら<br />れているように見える。</p>
<p>単純にその情報だけが必要とされるものであれば、パッケージに固執する理由はないはず<br />だから（たとえば辞書や辞典は、ひょっとして新聞も、すでにそうなっている）、世の中の大半<br />の書物がデジタル化されることになっても不思議はないけれど、それほど楽に、その変化が<br />進むとは思えない。<br /><br />本は立体なんだ。</p>
<p>一冊の本は、表紙や版型や紙質や文字組みといったデザインプロセスを経て、ひとつの<br />オブジェクトとして記憶される。<br />さらにそれは、手触りや匂いあるいは佇まいといった、「眼」ではない感覚にさえおよぶ。<br /><br />本が他の情報媒体と決定的に違うのは、その立体がそのままコンテンツであることだ。</p>
<p>たとえば音楽のメディアは、それだけでは機能しない。<br />CDなら、そのCDをプレイヤーに入れければその音を聴くことはできないし、iTunes から<br />ダウンロードしたデジタル音源は、 iPod のようなデジタル再生機がなければ音にならない。</p>
<p>しかもその音のクオリティは、その output によって、劇的に変わる。<br />たとえ音源が同じでも、JBLで聴くマイルスと、イヤホンで聴くマイルスとでは、まったく違う。</p>
<p>ところが本は、時や場所を問わず、そのまま本として読まれ、しかもどんな状況でもそこに<br />記録された情報の質が変わることはない。 だから本は、本であることがすべてで、内容と<br />形態が一体化した、" unchangeable " なオブジェクトだといえるんじゃないだろうか。</p>
<p>そしてそれは、これまでそうだったように、たぶん、ずっと変わらない。<br /><br /><strong>" Books are not just for reading "</strong></p>
<p dir="ltr">そんなタイトルをつけた少し前のエントリーで、こんな風に書いていた。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p dir="ltr">本というものをただの情報源と考えてしまうと、読むことと読まないことの間に情報的な優劣が<br />ついてしまう。でも本を読んで得ることと、そのことで失うこと、本の before - after は（それは<br />本に限ったことじゃないのかもしれないけれど）、実は常にゼロバランスで、読んでしまったこと<br />でその内容にスポイルされてしまったり、費やした時間がもったいないと感じる本はいくらでも<br />あるし、そもそもただ読んだだけで、その本をちゃんと理解しているかどうかなんて誰にもわからない。</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">橋本治が、読んだことのない本のことを、読んだ人以上に知っていたというのは有名な話だし。<br />また長嶋茂雄がある作家に言った「読まなくてもわかります、いいに決まってます」というコトバ。</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">そう考えれば、「読むこと」と「読まない」ことに、それほど差異はない。</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">本の存在を感じること。</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">本がそこに在ればいいんだ。</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">本は眺めることもできるし、触ることもできる、その佇まいだけで感動することだってある。<br />そしてなによりも、「読書と引き換えに何も求めない」ってことが大切なんだと思う。<br />何も求めなければ、得られるものはたくさんある。</p></blockquote>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr"><br />デジタルブックとは別の世界の話、なんの根拠もない盲目的な確信。<br />&nbsp;</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">iPadが、キャズムを超えられるかどうかは、ジョブスをもってしても微妙なところじゃないかな。</p>
<p><br />とにかくまずは、風呂で読めないと話にならない。<br /><br />*</p>
<p>one coin / one note が終わって、ゆっくりと本買いができる日が戻った。<br />頭の片隅に「売れるかも」のない、のんびりとした本屋での時間は、やっぱり愉しい。</p>
<p>知らない間に買い癖がついているようで、ペースが戻るまで少し時間がかかりそうだ。</p>
<p><br /><strong>□　明るい部屋　　　ロラン・バルト　　　　みすず書房　　　19850620/初版　　￥3,000</strong></p>
<p>ソンタグの「写真論」とならぶアカデミックな写真論の双璧。</p>
<p>現象学からのアプローチなので、チラ見だと難解としか思えないが、彼が難しいラテン語を<br />駆使して、われわれに伝えようとしている写真論の本質は、「人を感動させる写真というのは、<br />撮影者の意図的な表現を超えたところに存在する」という、一種のイメージ論だと思う。</p>
<p>第一章では、写真というものの根源的な要素／概念が、ふたつのラテン語を軸に語られている。</p>
<p><strong>ストゥディウム</strong>（一般的関心）、そして<strong>プンクトゥム</strong>（突き刺すもの）。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>ごく普通には単一のものである写真の空間のなかで、ときおり（といっても、残念ながら、めったに<br />ないが）、ある＜細部＞が、私を引きつける。その細部が存在するだけで、私の読み取りは一変し、<br />現に眺めている写真が、新しい写真となって、私の目にはより高い価値をおびて見えるような気が<br />する。そうした＜細部＞がプンクトゥム（私を突き刺すもの）なのである。</p></blockquote>
<p>この文章だけではすんなりと理解できないが、口絵のナダールの水兵の写真を差して、「私にとって<br />は、プンクトゥムは、もう一人の見習い水夫の腕組みである」といわれれば、とてもよくわかる。</p>
<p>ストゥディウムは、square 、プンクトゥムは hip と勝手に解釈したが、それではちょっと浅薄か。</p>
<p><br />第2章では、亡き母の写真に触発されて見いだされた、一つのテーゼが投げ出されている。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>写真の<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ノエマ">ノエマ</a>は、＜それは=かつて=あった＞、あるいは「手に負えないもの」であるだろう。</p></blockquote>
<p>自伝的な告白とともに＜それは=かつて=あった＞が論じられているが、まずこの「ノエマ」という<br />現象学の概念を理解するのに一苦労する。</p>
<p>わかってみれば、なんだそうなのかということも多いけれど、アカデミックはやはりちょっと難しい。</p>
<p><br />□<strong>　オン・ザ・ボーダー　　　　中上健次ほか　　　　トレヴィル　　　19860625/初版　　￥600</strong></p>
<p>中上健次は無頼の人とされているけれど、エッセイや小説の文章をよく読んでみると、この人が<br />かなり繊細な美意識を持っていた人だということがわかる。</p>
<p>誠実なことと、無頼は、相反する概念ではないのだ。</p>
<p>この本は、バブル直前の時代、80年代半ばのトップランナーたちとの対談集。</p>
<p>坂本龍一／村上春樹／栗本慎一郎／ビートたけし</p>
<p>前代未聞唯一無二ともいえる中上健次と村上春樹（3歳下）との対談がハイライト。<br />これだけでも一読の価値がある。</p>
<p>村上春樹のデビューが遅かったせいか、なんとなく同時代という印象がないけれど、中上健二は<br />国分寺にあったハルキのジャズバー、「ピーター・キャット」には、しばしば通っていたらしいから、<br />「枯木灘」と「岬」に影響を受けた、とか日本人は村上龍と中上健次しか読まない、というハルキの<br />言も、まんざらお世辞ではないのかもしれない。<br />ホントのところは、ちょっとビビッたのかもしれないが。</p>
<p>アメリカ小説では、二人とも声をそろえてアーヴィングを挙げているのがいかにも 80'S なところ。</p>
<p><br /><strong>□　梨のつぶて　　　　丸谷才一　　　　晶文社　　　　19780228/五刷　　￥600</strong></p>
<p>丸谷才一の最初の評論集が晶文社からだとは知らなかった。<br />初版が1966年だから、42歳の時のものである。</p>
<p>なにげなく買った本だけど、こういうのはちょっとウレシイ、晶文社だし。</p>
<p>日本語を一生懸命考えているオヂサン。<br />日本で「文学賞」と名のつくものは、はとんど受賞しているんじゃないだろうか。</p>
<p>「なしのつぶて」の「なし」が「梨」だとは知らなかった。「梨」は「無し」のシャレらしい。<br />「梨のつぶて」と書かれると、ちょっと新鮮。</p>
<p><br /><strong>□　NHK 美の壺　クラシックカメラ　　　NHK出版　　　　　20100125/第1刷　　　￥700</strong></p>
<p><a href="http://www.youtube.com/watch?v=Xj9rosfsajM">NHKのTV番組</a>を本にしたもの。</p>
<p>とにかくカメラという物体には魅かれる、それがクラシックならなおさら。<br />それがどうしてこれほど魅惑的なのかよくわからないが、間違いなくそれは、写真や写真を撮る<br />ということとは全く別の話だ。</p>
<p>カメラ、腕時計、オーディオ、ペン、こういうメカニカルな gadget は、男の永遠のおもちゃなのだ。</p>
<p>家電なんていうのは女子供の趣味にすぎない。</p>
<p><br /><strong>□　SUMUS 13　＜まるごと一冊晶文社＞　　　スムース／みずのわ出版　　　20100228/初版<br /><br /></strong><a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.html">こんなこと</a>をやってしまっている身とすれば、新刊でもこの本（雑誌？）は買わざるを得ない。</p>
<p>関係者のはしゃぎぶりがやや過剰ではないかと思わないでもないが、内容は充実している。</p>
<p>巻末の、「晶文社図書目録 1973・5」は圧巻である。</p>
<p>たぶん10年後にはカルトな古書になっているだろう。</p>
<p><br /><strong>□　陶芸の釉薬　　　　大西政太郎　　　　理工学社　　　19781025/第8版　　￥2,500</strong></p>
<p>＜再録＞　当店ベストセラーの一冊</p>
<p>たぶん実際に焼きものをやったことがある人しかわからないだろうけれど、<br />釉薬は魔法そのものなんだ。</p>
<p>ただの灰や金属の泥漿が、炎をくぐり抜けることで宝石に変わる。<br />はじめてこの魔法に出合った原始の人の驚きはどんなものだったか。</p>
<p>炎の不思議を人の手でコントロールすることは不可能だし、それこそが焼きものの奥深さだけれど、<br />自分がもっているイメージに限りなく近づけることはできる。</p>
<p>釉薬の本として古典といわれているこの本はその教科書。<br />原理と基礎から応用と発展まで、プロアマ問わず必携の一冊じゃないかと思います。</p>
<p>専門書なので、「読む」本ではないのですが。</p>
<p><br />その他、気ままにこんな本たちを。<br />どの本も、デジタルではあり得ません、でもないか。</p>
<p>□　したくないことはしない　植草甚一の青春　　津野海太郎　　新潮社　　20091030/初版　　￥1,850</p>
<p>□　芸術としてのデザイン　　　ブルーノ・ムナーリ　　　　ダヴィッド社　　　19970331/8版　　￥900</p>
<p>□　能　能への招待　　　　高岡一弥他　　　　ピエブックス　　　20100120/初版第1刷　￥2,500</p>
<p>□　ニワトリ　十二支第10番 酉　　　高岡一弥　　　ピエブックス　　　20041224/初版第1刷　　￥3,400</p>
<p>□　Saliba　　&nbsp;&nbsp; Elias Hanna Saliba　　Lars Muller&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 20060421　&nbsp;&nbsp;&nbsp; ￥2,800</p>
<p>□　そのほかに　　　　谷川俊太郎　　　　集英社　　　19840815　　￥500</p>
<p>□　がんじす河のまさごよりあまたおはする仏たち　　稲垣足穂　　第三文明社　　19751030/初版　　￥2,000</p>
<p>□　Petits Plats&nbsp; entre amis　　　Trishb　　Deseine　marabout　　　　2001　&nbsp;&nbsp; ￥3,000</p>
<p>□　旅の半空　　　　森本哲郎　　　　新潮社　　　　19971030/3刷　　&nbsp; ￥600</p>
<p>□　とげ抜き　新巣鴨地蔵縁起　　　　伊藤比呂美　　　　講談社　　　20070822/第2刷　　￥1,100</p>
<p>□　風に毒舌　　　　唐十郎　　　　毎日新聞社　　　　19791215/初版　　￥900</p>
<p>□　民芸　日本の美術　別巻　　村岡景夫・岡村吉右衛門　　平凡社　　19720731/初版第3刷　　￥700</p>
<p>□　中世の秋　　　　　J・ホイジンガ　　　　中央公論社　　　　　19810215/11版　　　　￥700<br /><br />*</p>
<p>" Unconcerned But Not Indifferent "</p>
<p>マン・レイの墓碑には、この言葉が刻まれているそうだ。</p>
<p>「無頓着だけど、気にしてないわけじゃない」</p>
<p>ユーモアさえ感じるこのイカした墓碑銘をサブタイトルにした<a href="http://www.man-ray.com/">マン・レイ展</a>が、この夏から秋にかけて、<br />東京の国立新美術館と大阪の国立国際美術館を巡回するそうだ。</p>
<p>check it out !<br /><br /><a href="http://kotobanoie.com/"><font color="#ab0404">http://kotobanoie.com/</font></a><br /><br /><br /></p>]]>
        
    </content>
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    <title>thanks a lot</title>
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    <published>2010-02-03T13:21:51Z</published>
    <updated>2010-02-03T14:56:55Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } えー、今までナイ...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
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    </author>
    
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<p>
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</style>
</p>
<p><br />えー、今までナイショにしていたんですが、実はボクは不良なんです。</p>
<p>不良といっても、つっぱりとかパンクというようなハードコアなもんじゃなく、もっと軟弱で平和的な<br />不良ですから、ポストモダンな不良といってもいいかもしれません。</p>
<p>Y部さんからは、「たまたま合法」という立派な命名をいただいていて、まあそれはとても気に入って<br />いるんですが、とにかく基本的にみんなのやっていること、マジョリティとか常識といった、いわゆる<br />「普通」といわれているものに逆らいたい、そして群れたくない。</p>
<p>まずNOなんです。<br />NOといってから考える。</p>
<p>かっこよくいうと造反有理。</p>
<p>いつからこんな風になってしまったのか自分でもよくわからないんですが、どうもやはり二十歳前後に<br />あびた刺激というか、文化的な環境でそうなったんじゃないかという気がしています。</p>
<p>よく考えると、その頃からぜんぜん変わっていないんですね。<br />年をとっていくぶん許容量が増えたような気がしないでもないけれど、根っこのところは、同じです。</p>
<p>ボクは世代論が好きなんで、ひょっとしたら世代的なことかもしれないと思ったりもするんですが、<br />同い年のI井さんなんかを見てるとどうもそうじゃない、というか同世代のいろんな人をみても、<br />あんまりそんな人がいないようなので、だからまあこれは個人的なもののようです。<br /><br />気ままなスタイルで古本屋なんていうことをやり始めてしまったのも、もちろんコトバノイエの存在というか、<br />建築の力も大きかったんですが、多分にその不良性に起因してるんじゃないかと思ってるんです。</p>
<p>なんとなくやさぐれた感じじゃないですか、古本屋って。</p>
<p>でもこうやってひょんなことで近藤さんに機会をあたえていただいたリアルショップで、不特定多数の<br />お客さんに対面するとそんな偏屈なことなんて言っていられない。<br />買ってくれるお客さんにはひたすら媚びたくなってしまうわけです。</p>
<p>ですからある意味このショップは、ボクを少しだけ更生させてくれていたんです。<br />それはとても新鮮だったし、なんか少しいい人になったような気になってとてもいい気分だった。<br />これでメシが喰えるならずっとやっててもいいなあとか妄想したりもしてたんです。</p>
<p>でもそれがなくなってしまう。<br />最初からの約束事とはいえ、とても淋しく思っています。<br /><br />年齢を重ねてくると、好みはどんどん先鋭化して「こだわり」は強くなってきます。<br />でも同時にそのこだわりの範囲も先鋭化してくる。つまり、ごく狭い範囲のなにかしら、<br />きわめて intimate なこと以外は、どーでもよくなっていたりするわけです。</p>
<p>本はボクの、ほとんど唯一のこだわりといっていいものかもしれません。<br />そして、そのこだわりを仕事に、といっても多分に道楽入ってますが、できるのはやっぱり楽しい。</p>
<p>快楽、というよりは悦楽。</p>
<p>どうせなら、この悦楽というところに、なんとか辿り着きたいと、かなり本気で思っているんです。<br />たぶんもうちょっと修行しないと、そこには行けないんでしょうけどね。</p>
<p>とにかく、こんな風に転がり続けるしかないですね、苔が生えないように。<br /><br />機会があれば、またやってみたいと思っています。</p>
<p>ご来店いただいたみなさん、本を買っていただいたみなさん、どうもありがとうございました。</p>
<p>thanks a lot, indeed.<br /><br />また、いつかどこかで。</p>
<p><br />*<br /><br />サリンジャーが、逝った。</p>
<p>1965年に最後の作品、「ハプワース16、1924 」をニューヨーカーで発表してから（アメリカでは未だに<br />単行本化が許可されていない）、45年間隠遁生活を送っていたということだが、とにかく写真が例の<br />あれ（30代だろうか）しかないんだから、誰にも知られず、案外ふつうに暮らしていたんじゃないかと思う。</p>
<p>ホールデン・コールフィールドがいなかったら、不良がポストモダンになることはあり得なかった。</p>
<p>世界は今も " phony " にあふれている。</p>
<p>Jerome David Salinger&nbsp;&nbsp; ( 1919/1/1 - 2010/1/27 )<br /><br />合掌<br /><br /><br /></p>]]>
        
    </content>
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    <title>what if you bought same book</title>
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    <published>2010-01-21T14:37:18Z</published>
    <updated>2010-01-22T03:51:36Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } この前のエントリ...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
        <uri>http://kotobanoie.com</uri>
    </author>
    
        <category term="books" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="186"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="yabelamp.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/yabelamp.JPG" width="700" height="402" /></form>
<p>
<style type="text/css">
   body { line-height: 180%; }
</style>
</p>
<p><br />この前のエントリーで、「映画は映画館でしか見なくなった」と書いたが、実はそれはウソである。<br />というか、ちょっと言葉が足りなかった。</p>
<p>それはレンタルのDVD/VIDEOを見なくなったという意味で（2年間ほど毎日必ず一本見ることを<br />自分に課していた時期があったのです）、テレビ番組の映画は、けっこう見ている。<br />とくに深夜、ノーカット・字幕で放映される、NHK BS2 の衛星映画劇場は、新聞を必ずチェック<br />していて、面白そうなものがあれば、HDに録画する。</p>
<p>去年の5月に放映された、「<a href="http://www.youtube.com/watch?v=Gq21xqKvKok">彼女を見ればわかること</a>（Things You Can Tell Just by Looking at Her）」<br />なんていう、ガルシア・マルケスの息子が撮ったオムニバスは、しみじみ良かった。</p>
<p>で、この前も一本そんな風に「 <a href="http://movies.foxjapan.com/inhershoes/">In Her Shoes </a>」という佳作を録画したのだが、次の日見てみると、<br />前に見たことがあったことに気づいた、それも同じBS2で。<br />あきれたことに、本だけじゃなく映画もダブってしまったのだ。</p>
<p>あんまり口惜しいので、ダブりのパターンを研究してみた。<br />まあ要は忘れているということなんだけど、ことはそれほど単純ではなく、ダブり買い、同じものを<br />買ってしまうということにはいろんなパターンがあったのだった。</p>
<p><br />■　ど忘れダブり</p>
<p>なんとなくつい重ねて買ってしまう本がある。</p>
<p>すでに持っていることが完全に頭の中からトんでしまっていて、家に帰っていい本を買ったと悦に<br />入って本棚を眺めると、同じ本がそこにすました顔をして並んでいるのを発見して愕然とするという、<br />まあダブりの中でも典型的なパターンだけれど、これがいちばんダメージが大きい。<br />とにかく自分のバカさ加減に腹が立ってくるのだ。</p>
<p>→　さらに、ああでもなくこうでもなく　　　橋本治　　　マドラ出版　　20010210/第1刷</p>
<p>この本は、橋本治が広告批評に連載していたクロニクル「ああでもなくこうでもなく」が単行本化<br />されたもので、赤・白・青・黄・黒・オレンジの鮮やかなジャケットに包まれたこのシリーズのどの<br />巻を見ても、そのたびに買ってしまいそうになっていたことがある。<br />（何回かダブりを繰り返したあと、今はなんとか治まっている）</p>
<p>橋本治は常時観測している作家なので、古書店にまだ持っていない（と思っている）彼の本が<br />あると必ず手には取るのだが、棚から抜いたその時点でもう魔が差しているということなのだ。</p>
<p>魅入られてしまいそうな本が他にもまだいくつかある、下手をするとトリプる。</p>
<p><br />■　思いこみダブり</p>
<p>これはちょっと欲がからんでいる。</p>
<p>買ったのははっきり覚えているが、売れてしまったと思いこんで、リピートのつもりでダブり買い<br />するというトホホなパターンである。</p>
<p>→　シュルレアリスムのために　　　瀧口修造　　　せりか書房　　19741115/4版</p>
<p>どうしてこんなことが起こってしまうのか、よくわからない。<br />そんなに大量の本を売っているわけじゃないし、ひとりでやっていることだから、売れた本という<br />のはたいてい把握しているつもりなんだけれど、これはこないだ売れたはずだ、という幻覚に<br />とらわれてしまう本がある。</p>
<p>ちょっと考えてみたら、いくつか理由らしきものが浮かんできた。</p>
<p>1 似たようなタイトルの本と間違えている。<br />2 同じ作者の別の本と間違えている。<br />3 値を付けた時点で売れた気になってしまっている。<br />4 受注から発送までの作業を散漫にやっている。<br />5 売れた本リストの作成がいつも遅れる。<br />6 単純にバカ。</p>
<p>いっそリピート買いというのを潔くやめてしまおうとも思ったりするのだが、いい思いをした記憶<br />というのは、なかなか捨てきれるものではないわけで、そんな本が古書店にならんでいると、<br />つい欲がでて、レジに運んでしまうのだ。</p>
<p>実はホントに困るのはこれと逆のパターンで、あると思っていたら売れてしまっていたというケース。<br />本を受注して明日発送しますなんていうメールを返信したあと、その本がないことに気づいた時は、<br />首筋が寒くなり、青ざめる。</p>
<p>こういうのはシャレでは済まない。</p>
<p><br />■　やむなくダブり</p>
<p>これは、全集や叢書を揃えるときにたまにある。</p>
<p>たとえば全8巻の叢書がある。<br />そのうちの5巻は少しずつ揃えて本棚にすでにある。ある日いっそ揃えてしまいたいなあと、ふと<br />思って探し始めると、アマゾンのマーケットプレイスに安くでている。一瞬これはしめたと喜ぶが、<br />よく見るとそれはすでに持っている第2巻と持っていない第3巻、第4巻の抱き合わせで売られて<br />いて、価格も3冊と考えると買い得感は高いが、2冊と考えると微妙。一瞬、よく考えたほうが、<br />という声がきこえるが、気持ちはもうすでに揃える気満々になっているので、まあダブったヤツは<br />端本として売ってしまおう、なんてイージーに考えて、ついクリック。</p>
<p>そんなパターンだ。</p>
<p>→　日本の工芸6 ガラス　　　勅使河原蒼風他　　　淡交社　　19660810/初版<br />→　日本の伝統8&nbsp;&nbsp;&nbsp; 民俗芸能　　　池田弥三郎・フランク・ホッフ　　　淡交新社　　19680510/初版</p>
<p>わかってやっていることだから、失敗感がないのが救いだが、端本がそんなに簡単に売れるわけ<br />もなく、その巻だけがいつまでもダブっている中途半端な「揃い」を見ていると、あまり気分のいい<br />もんじゃなく、いっそ燃やしてしもたろか、などという過激な衝動をなかなか抑えることができない。</p>
<p>別にそんなにあわてて揃える理由なんてどこにもないはずなのに。</p>
<p><br />■　知りつつダブり</p>
<p>捨てておけない、義侠のダブり買い。</p>
<p>好きな人たちの本が均一棚に入っていると、ちょっとかわいそうになって、買わずにいられない。<br />おまえは、そんなとこにいる奴じゃないよな、なんて。</p>
<p>小林信彦の諸著作がその代表。</p>
<p>植草甚一はこの人と同系列じゃないかと思うんだけれど、古本業界ではカルトな人気があって、<br />どんな本にもそれなりの値がついていて、それがまたちょっと口惜しかったりするのだ。</p>
<p>まんまと本屋の作戦にのせられてるなあ、という気がしないでもないが、仕方ない。<br />偏愛とはそういうものだ。</p>
<p><br />■　安い！ダブり。</p>
<p>自分が買ったときよりとんでもなく安く売られている本を見つけたとき、それには抗えない。</p>
<p>→　THE BOB DYLAN SCRAPBOOK　　　BOB DYLAN　　　SIMON &amp; SCHUSTER　　20050913/初版</p>
<p>まず最初の本を買った時は、その価格はその本の価値に見合う、つまりリーズナブルだと思って<br />買っているわけだから、たとえば4000円で買った同じものが、1800円ででていたら、買わないと<br />しょうがないでしょ。</p>
<p>もちろん売る時のことを考えて、市場からその超安値の本を駆逐しておくという深謀（？）もある。</p>
<p>よく考えると、ただ単にその本の適正価格を知らないだけ、という気がしないでもない。</p>
<p><br />■　あせりダブり</p>
<p>全集や全著作を一冊ずつ集めていると、どの巻を持っていないのかがわからなくなることがある。</p>
<p>古本は一期一会だから、これを買い逃すともう会えないんじゃないかと思うと、居ても立っても<br />いられなくなり、ダブってるかもと思いながら買ったら、やっぱりそうだったというパターン。<br />混乱の極み、である。</p>
<p>もちろんそれが功を奏することがなくはないが、あきらかにダブることのほうが多い。</p>
<p>→　金属人類学入門　　　赤瀬川原平　　　日本カメラ社　　19981201/3刷<br />→　ひと夏の冒険　シリーズ・ザ・スポーツノンフィクション 3　　　ロジャー・カーン　　東京書籍　　19880805/第1刷</p>
<p>one coin / one note にやってきた清張ファンのおばあさんのように、リストアップして、買った<br />ものを消去していくということをすれば、この問題は起こらないのはわかっているけれど、（この<br />おばあさんは、そのリストにダブりがありましたが）、収集の対象がいくつもあるし、それを持ち<br />歩いて書店で広げるというのも、あまりゾッとしない。</p>
<p>どうもこれは憶える努力をするしかなさそうだ、あるいは店頭では買わないとか。</p>
<p><br />■　いいものダブり</p>
<p>それほどよくあるパターンではないけれど、ヴィジュアル系の本でたまに。</p>
<p>それがすごく気に入っている本で、自分が今持っているものよりいい状態のものを見つけ、<br />しかもそれが前に買った時より安かったりしたら、やはり買わずにはおれない。</p>
<p>→　対極&nbsp; 桃山の美　　　倉沢行洋　　　淡交社　　20000413/増補再版</p>
<p>ただ、キレイなものや新しいものがいいと限らないのが、古本の難しいところで、中にはヤレが<br />あっても、版や刷によって、キレイなほうより値打ちがあったりすることもあるから、ヤヤコシイ。</p>
<p><br />どちらにしても、ダブり買いはどれも、「これは安い」と思うことがその発端である。<br />だから、ひとことで言えば、どれもがつまらない欲望の産物なのだ。</p>
<p>同じ本が2冊あるわけだから、そのうちの一冊をなんとか売ってやろうとするのだが、そういう<br />邪心がある時は、必ずと言っていいほど思うようにいかない。<br />だからといって、いい本だと思って買っているんだから、投げ売りするのも気が進まない。<br />雪隠詰めのようなこの結末。<br /><br />人から見ると、ただあきれるしかないような話かもしれないけれど、好きでやってることだけに、<br />ただただ困ったもんだとしかいいようがない。</p>
<p>イヤハヤ。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />年明けの本買い。<br />いい本も何冊かあったけれど、全般には低調、きっと流通量が減っているんだろうな。<br />そういう時は、ネットでピンポイント買いなのだ。<br /><br /><strong>■　On Reading　　　 Andre Kertesz　　　PENGUIN BOOKS　　19821028</strong></p>
<p>ブダペスト生まれの写真家アンドレ・ケルテス（1894 - 1985 )</p>
<p>この写真集は、希代のライカ使いが撮った「読む」人たちのスナップ。<br />川辺で、芝生の上で、カフェで、書店の棚の前で、電車シートで、梯子の上で、窓際で、屋上で、<br />教会で、なにかを読んでいる人たちの姿が、まるで映画のワンシーンのように収められている。<br />この緻密に計算された構図のモノクロ写真を見ていると、本を読むということが、いかに平和で<br />穏やかなことかが、よくわかる。</p>
<p>このPENGUIN版は、わずか64ページの小冊子のようなぺらぺらの写真集だけど、本が好きな<br />人にとっては、珠玉のような一冊だ。</p>
<p>「読む」というのは美しい行為なんだ。<br /><br /><strong>■　アンリ・カルティエ＝ブレッソン自選コレクション　　大阪芸術大学　　　20060310/第1刷</strong></p>
<p>再々入荷。</p>
<p>前にも書いたが、大阪芸術大学には世界に4セットしかないブレッソン自選の写真コレクションが<br />所蔵されていて、この本にはその411点すべてが掲載されているということだから、この本はある<br />意味究極のブレッソン本といいってもいいんじゃないかと思う。</p>
<p>ブレッソンの「決定的瞬間」の構成力のスゴさについては、アーネスト・サトウさんが、芸術新潮の<br />1996年3月号で見事に解説（実際は弟子であった森村泰昌の代演）していたが、彼の美意識は、<br />同時代の、マチスやコルビュジェやモンドリアンと通底している。キーワードは　「モダニズム」だ。</p>
<p>コトバノイエのベストセラーの一冊、あれば必ず買う、ダブっても。<br /><br /><strong>■　たのしい写真&nbsp;&nbsp;&nbsp; よいこのための写真教室&nbsp;&nbsp;&nbsp; ホンマタカシ&nbsp;&nbsp;&nbsp; 平凡社&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;20090601/初版第1刷&nbsp;&nbsp; </strong></p>
<p>写真が続く。</p>
<p>タイトルは軽いが（このポップ感がこの人の持ち味なんだろうけど）、写真論としては素晴らしい。</p>
<p>Photograph は「写真」じゃない。＜真を写す＞だけじゃない、というテーゼ。<br />そして、モダニズムの写真は、「決定的瞬間」から「ニューカラー」へと流れてきたという歴史認識。</p>
<p>どちらもこの人の卓見だ。</p>
<p>そしてやさしい言葉でそれを講義できるところが、在学中にライト・パブリシティに入社したという、<br />この気鋭のフォトグラファーの頭の良さを表している。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>もし仮に真実と嘘があったとしたら、写真はそのどちらにもなり得るもの、あるいはそのふたつの<br />間を行ったり来たりするものです。ある時はファインアート、ある時は雑誌のグラビア、ある時は<br />広告、またある時はプリクラだったり、ファミレスのメニューだったり。実際写真はボクたちのまわりの<br />至るところに存在します。だからこそ今日的。それが写真のたのしさだとボクは思うのです。</p></blockquote>
<p>この写真論が「アフォーダンス」の概念に触発された、というのはいかにも今日的だ。<br /><br /><strong>■　雑誌をデザインする人と現場とセンスの秘密　　　藤本やすし　　　ピエ・ブックス　　20061111/初版第1刷</strong></p>
<p>デザインチームCAPのアートディレクターが、タイトルどおり、戦後の代表的なグラフィック・コンシャスな<br />雑誌とそのエディトリアル・デザイナーを取材したフルカラーの大型本。</p>
<p>暮しの手帖&nbsp;&nbsp;／ 花森安治<br />太陽&nbsp;&nbsp;／ 多川精一<br />PLAYBOY&nbsp;&nbsp;／ 田名網敬一<br />NOW&nbsp; ／ 江島任<br />anan&nbsp; ／ 堀内誠一<br />宝島（ Wonder Land )&nbsp; ／ 平野甲賀<br />花椿&nbsp; ／ 仲條正義<br />POPEYE&nbsp; ／ 新谷雅弘<br />MORE&nbsp; ／ 松永真<br />写楽&nbsp; ／ 長友啓典<br />SWITCH&nbsp; ／ 坂川栄治<br />Esquire 日本版&nbsp; ／ 木村裕治<br />03 TOKYO Calling&nbsp; ／ 駿東宏<br />CUT&nbsp; ／ 中島英樹<br />i - D JAPAN&nbsp; ／ タイクーングラフィックス<br />WIRED 日本版&nbsp; ／ 佐藤直樹<br />ku:nel&nbsp; ／ 有山達也<br />BOX&nbsp;&nbsp;／&nbsp; ダイヤモンド社<br />季刊 銀花&nbsp; ／ 文化出版局　（最近廃刊のアナウンスメントがあった）</p>
<p>この錚々たるデザイナーたちへのインタビューと、それぞれの雑誌の誌面の画像が、ふんだんに<br />掲載されていて、エディトリアル・デザインに携わる人への贈り物のような本じゃないかと思う。</p>
<p>one coin / one note のロゴをデザインしてくれたYくんに是非見てもらいたい。</p>
<p><br />□　乾山　　　バーナード・リーチ　　　東京美術　　19671020/初版</p>
<p>□　わび　　　水尾比呂志　　　淡交社　　19711201/初版</p>
<p>□　セラミック・スタンダード　森正洋作品集　　　森正洋　　　プチグラパブリシング　　20050521/初版第1刷</p>
<p>□　絵のなかの散歩　　　洲之内徹　　　新潮社　　19730625/初版</p>
<p>□　自分たちよ！　　　伊丹十三　　　文藝春秋　　19831001/第1刷</p>
<p>□　注視者の日記　　　港千尋　　　みすず書房　　19959525/初版</p>
<p>□　CALIFORNIA DESIGN　　　Jo Lauria/Suzanne Baizerman　　　Chronicle Books　　2005　</p>
<p>□　色川武大/阿佐田哲也全集 3　　　色川武大　　　福武書店　　19911216/初版&nbsp;&nbsp; </p>
<p>□　卒業設計で考えたこと。そしていま　　　五十嵐太郎編　　　彰国社　　20051120/第1版</p>
<p>□　安吾追想　　　坂口三千代　　　冬樹社　　19810217/初版第1刷</p>
<p>□　ナガオカケンメイの考え　　　ナガオカケンメイ　　　アスペクト　　20061231/第1版第2刷&nbsp;&nbsp; </p>
<p><br />*</p>
<p><br />中津の <a href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/11/one-coin-one-note.html">one coin / one note </a>は、1月31日（日）まで、残り日わずかです。<br />1月24日（日）もオープンしていますので、ぜひ足をお運びください。</p>
<p>*<br />年を跨いだこの2ヶ月間の感謝をこめて、最終日にささやかな Party を催そうと思っています。</p>
<p>■　one coin / one note　謝恩 クロージング・パーティー</p>
<p>→　1月31日　日曜日　PM4:00頃より<br />→　中津 one coin / one note （<a href="http://kotobanoie.com/photostock/kamap.JPG">近藤英夫建築研究所</a>内）</p>
<p>自由参加ですので、皆様お誘い合わせの上、ぜひお越しください。</p>
<p><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>10 best of 2009</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2010/01/10-best-of-2009.html" />
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    <published>2010-01-13T13:52:06Z</published>
    <updated>2010-01-15T04:42:45Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } 年が明けてあっと...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
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    </author>
    
        <category term="kotobanoie" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="185"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="halthecat.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/halthecat.JPG" width="700" height="403" /></form>
<p>
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   body { line-height: 180%; }
</style>
<br />年が明けてあっという間に10日が過ぎてしまった。<br />この調子なら、1年は1時間くらいで消え去ってしまいそうだ。</p>
<p>そんなにメリハリの効いた毎日を送っているわけじゃないけれど、少し振り返ってみると、<br />時には心が踊るような日もあって、2009年もそれほど悪い年じゃなかったような気がしてきた。<br />というよりも、雨の日は雨を愉しむ、という心構えが身に沁みてきたということかもしれない。</p>
<p>なんにしても、あまりUP-TO-DATE な情報や、わざとらしいことに関わりたくないという気持ち<br />が年々強くなってきているし、なによりも、「こだわる」ということに対しての違和感みたいなもの<br />が大きくなっていて、うまく説明できないけど、たとえばラーメンが食べたかったら、わざわざ<br />旨いといわれる店に行って行列に並ぶより、目の前の店に入って、それがあまり旨くなくても、<br />それはそれでいいかなっていう感じ、「たかが」でも、「されど」でもなく。</p>
<p>人は日々刻々と、何かを「決め」ながら生きていかなければならない。</p>
<p>要は、その「決め方」への attitude なんだろうな。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>時期につき2009年の10BESTをピックアップしてみた。</p>
<p>去年は、本買いの幕間で、こんなことをやっていたのだった。<br /><br /><strong>■　concert&nbsp; :&nbsp; David Byrne&nbsp;&nbsp; / january</strong></p>
<p>30年ぶりの再会。<br />そのときにも書いたが、ずっとやってるほうもエライけど、駆けつけるほうもなかなかだ。</p>
<p>その頃トンガリ放題だった David Byrne の肩の力の抜けかたがいい感じだった。<br />ノスタルジイではなく、ポジティブに年をとることの切なさのようなものが心に残った。</p>
<p>&nbsp;"<a href="http://www.everythingthathappens.com/">Everything That Happens Will Happen Today</a>" は、2009のベストCDかもしれない。<br />Brian Eno との化学反応がもっともいいのは、このニューヨーカーではないのか。</p>
<p>また30年後に会いたい。</p>
<p><br /><strong>■　exhibition&nbsp; :&nbsp; <a href="http://www.kanazawa21.jp/exhibit/sugimoto/">歴史の歴史</a>　at&nbsp;&nbsp; 金沢21世紀美術館&nbsp;&nbsp; / february</strong></p>
<p>金沢 + SANAA&nbsp;建築 + 杉本博司 という組み合わせにシビれた。</p>
<p>巡回で春に開催された大阪の国立国際美術館の同展には行けなかったが、21世紀美術館<br />のクオリティやアーティストのテイストを考えると、金沢展にはきっと敵わない。</p>
<p>けっきょく旅らしい旅はこれだけだったけど、雪の金沢を堪能した。</p>
<p>金沢は食べものも旨かった。</p>
<p><br /><strong>■　shopping&nbsp; :&nbsp; Very First Antique Piece&nbsp;&nbsp; / february</strong></p>
<p>骨董品を買うなんて、そのときまで夢にも思っていなかったことだけど、21世紀美術館で、<br />杉本博司の古美術への熱にあてられて、ふらっと入った新竪町の古道具屋で、掌にのる<br />小さな焼きものにつかまってしまった。</p>
<p>紫香楽の肩衝茶入れ、蹲（うずくまる）風である。</p>
<p>茶道具の中でも茶入れは見立てのきかないアイテムだから、なかなか奥の深い世界がある<br />ということが帰ってからわかったが、なによりもその小品の作者が、亡き父親の知己の作品<br />だったことに、奇遇以上の「縁」を感じた。</p>
<p>萩市の茶道具屋に頼んで寸法に合った桐箱を造り、今もご健在のその作家に箱書きをお願いし、<br />「仕覆」といわれる包み裂にくるんでその桐箱に納めれば、いっぱしの骨董である。</p>
<p>銘をつけてやりたい。</p>
<p><br /><strong>■　work&nbsp; :&nbsp; Making&nbsp;library of Kimko&nbsp;&nbsp; / april</strong></p>
<p>「コトバノイエの30冊」の選者をしていただいた木村さんのご厚意で、ミーティングルームの<br />本棚をプランさせていただけたのは、間違いなく去年いちばん嬉しかったことのひとつだ。</p>
<p>この仕事が、コトバノイエのひとつの指針となった。</p>
<p>この本棚は着実に成長している。</p>
<p><br /><strong>■　movie&nbsp; :&nbsp; <a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/">Gran Torino</a>&nbsp; by&nbsp; Clint Eastwood&nbsp;&nbsp; / may</strong></p>
<p>なんかしみじみといい映画だった。<br />たぶん彼のベスト・フィルムではないんだろうけれど、やはりキラリと光る。</p>
<p>いつからか、映画は映画館でしか観ないようになってしまった。<br />寛ぎながらTVのモニターで観る映画も悪くはないけれど、暗がりのなかで大きいスクリーン<br />を一心不乱に見つめる2時間は、ほかの何ものにもかえがたいひとときのように思える。<br />そして、イーストウッドがぼくたちに届けてくれるどの映画も、その期待を裏切らない。</p>
<p>イーストウッドは、映画のことをよくわかっている。<br />ハリーでもマニーでもなく、唾を吐き続ける頑固ジジイのウォルトが、そのまま79歳のイースト<br />ウッドに思えてしまうのは、綿密に計算された彼のテクニックだろう。<br />そしてその世界に惹きこまれると、その映画が、彼の他の作品と同じようにリアルタイムの<br />アメリカの姿を描いたものだったことに気づく。</p>
<p>good job.</p>
<p><br /><strong>■　pet&nbsp; :&nbsp; HAL the cat&nbsp;&nbsp; / july</strong></p>
<p>ある夏の日、猫がウチにきた。<br />生まれてから1年足らずの、人間でいえば女子高生くらいの牝猫である。</p>
<p>一昨年に20年を共に過ごした愛猫を亡くし、しばらくは喪に服していたが、家の近くに、<br /><a href="http://drupal.animalrefugekansai.org/?q=ja/">ARK ( Animal Refuge Kansai )</a> というNPOのアニマル・シェルターがあることを知って、<br />また猫と暮らしてみる気になったのだった。</p>
<p>もうすっかり慣れて、猫らしく勝手気ままに過ごしているが、ペットというよりは、家族が<br />一人増えたという感じに近い。</p>
<p>この小さな生き物は、いろいろなことを教えてくれる。</p>
<p><br /><strong>■　website&nbsp; :&nbsp; コトバノイエの30冊&nbsp;&nbsp; / january - september</strong></p>
<p>ふとした思いつきで生まれた企画だけれど、思っていた以上にスリリングな体験だった。</p>
<p>一昨年の<a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-yabe2.html">矢部さん</a>に始まった選者が、<a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-tsuji.html">ブルーナボインの辻さん</a>　→　<a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-kimura.html">木村工務店の木村さん<br /></a>→　<a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-yuko.html">Meets regional の半井さん</a>　へと、熱をもって展開した。</p>
<p>次は若者や年配の方のお願いできればと思って人選を練っているが、なかなか難しい。</p>
<p>でもやっぱり、人とのセッションは面白い。</p>
<p><br /><strong>■　exhibition&nbsp; :&nbsp; 若冲ワンダーランド　at 　MIHO museum&nbsp;&nbsp; / october</strong></p>
<p>故郷の美術館で、若冲の掛け軸や屏風絵を見ることができたのが、忘れがたい。</p>
<p>本人がそれを自覚していたかどうかはわからないが、若冲の作品はどれも、絵師としての<br />魂に溢れていて、 この one and only の奇才に圧倒された。</p>
<p>同時期に東京国立博物館で開催されていた歴史的傑作「動植綵絵（30幅） 」を見ることが<br />できなかったのは残念だったが、新たに発見された水墨の「象と鯨図屏風（六曲一双）」と、<br />プライス・コレクションの極彩色モザイク画「鳥獣花木図屏風（六曲一双）」の両方を、至近<br />距離で見られたのはこの上ない僥倖。</p>
<p>これだけのコレクションを、一堂にみられることは、たぶんもうないだろう。</p>
<p>若冲の発見者である辻惟雄氏が、この MIHO museum の館長だったことを喜ぶべきだ。</p>
<p>「信楽 - 壷中の天/1999」・「白洲正子の世界/2000」・「小林秀雄 - 美を求める心/2003」<br />「青山二郎の眼/2006」・「与謝蕪村 - 翔けめぐる創意/2008」</p>
<p>この美術館からは、眼を離せない。</p>
<p><br /><strong>■　automobile&nbsp; :&nbsp; 2000 SAAB 9-3 2.0t SE&nbsp;&nbsp; / november</strong></p>
<p>ひょんなことで、車の乗り換えを余儀なくさせられた。</p>
<p>ずっと乗っていこうと思っていた、10年2台にわたる SAAB CLASSIC 900 から、それほど<br />期待もしていなかったモダンサーブ 9-3 への乗り換えだったが、これが思わぬ拾いモノ。</p>
<p>2000モデル SAAB 9-3 2.0t SE は、ひとことで言うと、well-designed-car である。</p>
<p>車本来の機能である「走る・曲がる・止まる」に関しては言うまでもなく、プレーンで、しかも<br />しっかりとした個性のあるスタイリング、スイッチやレバーのレイアウトやインターフェイス、<br />そしてたとえば方向指示器や警告の音や、メーターパネルやエンブレムのフォントまでもが、<br />一つのコンセプトのもとに、見事に設計されていて、北欧デザインの大人ぶりを感じさせる。<br />この「優しさ」は他の国の車にはない</p>
<p>成熟が、シンプルに行き着くのは、健全な生活がそこに存在するからなんだろう。</p>
<p>やはり北欧おそるべし、これが大人のデザインだなあ、と感心するばかり。</p>
<p>去年いちばんの買いものだった。</p>
<p><br /><strong>■　event&nbsp; :&nbsp; one coin / one note&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; / december</strong></p>
<p>現在も営業中、今も店番をしながら帳場でこれを書いている。</p>
<p>このプロジェクトで良かったなあと思うことは、one coin / one note というキーワードを<br />発見できたことだ。</p>
<p>古書店のカンバンを挙げて3年目になるが、by appointment なんていう気ままなスタイルを<br />とりながらのんびりとやってきたから、売り方ということについてあまりきちんと考えたこと<br />がなかったわけだけれど、このショップのオファーをいただいて、このアイデアが浮かんだ。</p>
<p>ひょっとしたら、これがパーマネントなスタイルになり得るかもしれない、と今は思っていて、<br />すでに次のプランが萌芽している。</p>
<p>いずれにしても、不特定多数の人たちに立ち寄ってもらい、本と引き換えに金銭の受け渡し<br />をするという、リアルなショップを体験するのは全く始めてのことで、この前のエントリーでも<br />記したが、このリアルな感触を感じさせてもらえただけでも、このプロジェクトを企画された<br />近藤さんには感謝したい。</p>
<p>繰り返して記しておく。</p>
<p>倉俣史朗さんが言っていたように、ショップ・スペースとは祝祭の空間なのだ。<br />だからこそ、新しいことがそこから発信され、リニューアルや改築が繰り返される。</p>
<p>BOOKS+コトバノイエも、祝祭的な、どこにもないブックストアでありたい。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />2009年の本。<br /><br /><strong>&lt; 10 best books of 2009 &gt;</strong></p>
<p>□&nbsp; 表徴の帝国　L'Empire des Signes　　　　ロラン・バルト　　　新潮社　　1974</p>
<p>□&nbsp; 私の食物誌　　　　吉田健一　　　中央公論社　　1972</p>
<p>□&nbsp; 文体練習　Exercices de Style　　　　レーモン・クノー　　　朝日出版社　　1996</p>
<p>□&nbsp; ジャズ的　　　　平岡正明　　　毎日新聞社　　1997</p>
<p>□&nbsp; レヴィ=ストロースの庭　　　　港千尋　　　NTT出版　　2008</p>
<p>□&nbsp; 初稿&nbsp; 眼球譚 Histoire de l'œil　　　　ジョルジュ・バタイユ／オーシュ卿　　　奢霸都館　　1997</p>
<p>□&nbsp; 家守綺譚　　　　梨木香歩　　　新潮社　　2004</p>
<p>□&nbsp; 夢の博物館　澁澤龍彦追悼アンソロジー　　　　美術出版社　　1988</p>
<p>□&nbsp; 旅する哲学　The Art of Travel　　　　アラン・ド・ボトン　　　集英社　　2004</p>
<p>□&nbsp; 日沒閉門　　　　内田百閒　　　新潮社　　1971</p>
<p><br /><strong>&lt; 惜しくも選外 &gt;</strong></p>
<p>□ &nbsp;奇想の系譜　　　　辻惟雄　　　美術出版社　　1970<br />□&nbsp; 九つの小さな物語　　　　富岡多恵子　　　大和書房　　1975<br />□&nbsp; マルセル・デュシャン　　　　東野芳明　　　美術出版社　　1977<br />□&nbsp; 象の消滅 短編選集1980-1991　　　　村上春樹　　　新潮社　　2005<br />□&nbsp; 愛書狂　　　フローベール他/生田耕作編訳　　　白水社　　1980<br />□&nbsp; 錯乱のニューヨーク&nbsp; Delirious New York　　　　レム・コールハース　　　筑摩書房　　1995<br />□&nbsp; 良心の領界　The Territory of Conscience　　　　スーザン・ソンタグ　　　NTT出版　　2006</p>
<p><br /><strong>&lt; 10 best visual books of 2009 &gt;</strong></p>
<p>□ &nbsp;Mapplethorpe : The Complete Flowers　　　　Robert Mapplethorpe　　teNeues Publishing Group　　2006&nbsp;&nbsp; </p>
<p>□&nbsp; 拡大の美　日本が愛した焼きもの　　　　西川茂　　　講談社　　2007</p>
<p>□ &nbsp;THE BOB DYLAN SCRAPBOOK : 1956-1966　　　　&nbsp;&nbsp;&nbsp; BOB DYLAN　　　SIMON &amp; SCHUSTER　　2005</p>
<p>□&nbsp; SUGIMOTO - ARCHITECTURE　　　　杉本博司　　　Museum of Contemporary Art Chicago　　2003</p>
<p>□&nbsp; Paper Pools　　　　David Hockney　　　Thames Hudson1980</p>
<p>□ &nbsp;ROLLING STONE/THE COMPLETE COVERS 1867-1997　　　　Jann.S.Wenner　　　ABRAMS　1998</p>
<p>□&nbsp; ルーシー・リィー復刻　　　　三宅一生監修　　　求龍堂　　2009</p>
<p>□&nbsp; Personal Exposures　　　　Elliot Erwitt　　　W,W,Norton &amp; Co,　　1988</p>
<p>□ &nbsp;Henri Cartier-Bresson　　　　梶川芳友編　　　何必館・京都現代美術館　　1997</p>
<p>□ &nbsp;Edward Hopper　　　　Rolf G. Renner　　　TASCHEN　　2000</p>
<p><br />「たたずまい」のよくない本を、年々受けつけられなくなっている。<br />本は、読める object でもある。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />ちなみに、去年買った本は902冊、売った本が591冊で、けっきょく本棚に311冊増殖したことになる。</p>
<p>本買いのルーティンに飽きてきたので、なにか新しいルートを見つけたい。</p>
<p><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com</a></p>
<p><br />&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>new morning / new horizon</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2010/01/new-morning-new-horizon.html" />
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    <published>2010-01-03T16:33:30Z</published>
    <updated>2010-01-13T13:51:37Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } 明けましておめで...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
        <uri>http://kotobanoie.com</uri>
    </author>
    
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="184"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="newhorizon.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/newhorizon.JPG" width="700" height="403" /></form>
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</style>

<p><br /><br />明けましておめでとうございます。</p>
<p>今年もどうぞよろしくお願いいたします。</p>
<p><br />洋服屋さんが、洋服のデザインやクオリティで勝負するように、<br />本屋も、本そのものの力で勝負するしかない。</p>
<p>というのが、あらためて感じたこと。</p>
<p>だから、もっとバンバン買わなきゃ、と思います。<br />買うことで、 new horizon がきっと見えてくる。</p>
<p><br />twenty-ten というのは、なんとなく、ゴロがいいですよね。</p>
<p>2010冊買いたい。</p>
<p><br />BOOKS+コトバノイエ</p>
<p>店主敬白</p>
<p><br />*</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>中津の <a href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/11/one-coin-one-note.html">one coin / one note </a>は、1月6日からオープンしています。<br />営業期間もあと1ヶ月となりましたので、ぜひお越しください。</p>
<p><br />最近追加した「<a href="http://www.kotobanoie.com/book/listdesign-new.html">デザインの発見</a>」のブックリスト。</p>
<p><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a></p>
<p><br /><br /><br />&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>move around, go travelling</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/12/move-around-go-travelling.html" />
    <id>tag:www.kotobanoie.com,2009:/blog//1.89</id>

    <published>2009-12-21T04:14:50Z</published>
    <updated>2009-12-21T16:08:47Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } 盲目的に、スーザ...</summary>
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        <name>コトバノイエ</name>
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    <category term="ソンタグ" label="ソンタグ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="183"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="wildocean.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/wildocean.JPG" width="700" height="409" /></form>
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<p>盲目的に、スーザン・ソンタグ（1933-2004）が好きだ。<br />才色兼備、異性に興味がないらしいのが残念だけれど、とにかくイイ女だと思う。 </p>
<p>「反解釈」「ラディカルな意志のスタイル」「土星の徴しの下に」「 I, etcetera 」</p>
<p>挑発的なタイトルを持つ彼女の作品たち。</p>
<p>コトバノイエのブックリストのなかでは、澁澤龍彦やカポーティや花田清輝や吉本隆明なんかと<br />同じように、本棚に本はたくさんあるのに実はまだほとんど読んでいない、というちょっと微妙な<br />ジャンルに属する人だけれど、彼女の本が本棚にあるだけで、なんとなく気分がいいのだ。</p>
<p>丸善の画集の上に置かれた「檸檬」、みたいな感じかな。</p>
<p>そんなソンタグの本がまた一冊増えた、久しぶりの新刊買いである。<br /><br /><span style="FONT-WEIGHT: bold" class="Apple-style-span">□　良心の領界　　　　スーザン・ソンタグ　　　 NTT出版　　　20060421/初版第4刷<br /><br /></span><span style="FONT-WEIGHT: bold" class="Apple-style-span"><span style="FONT-WEIGHT: normal" class="Apple-style-span">ソンタグが最後に来日した2002年に、彼女を囲んで行われたシンポジウムを中心に編まれた、<br /></span></span>エッセイと講演のコレクションだ。</p>
<p>1&nbsp; シンポジウム「この時代に思う--共感と相克」&nbsp;&nbsp; Tokyo　2002/4<br />　 （パネリスト=浅田彰+磯崎新+姜尚中+木幡和枝+田中康夫）<br />2&nbsp; 現実の戦闘と空疎な暗喩　&nbsp;&nbsp;&nbsp; New York Times 　2002/9<br />3 「デア・シュピーゲル」インタヴュー　　Der Spigel&nbsp;&nbsp;&nbsp; 2003/3<br />4&nbsp; 勇気と抵抗について　　オスカール・ロメロ賞授与式基調講演　　2003/3<br />5&nbsp; インドさながらの世界―文学の翻訳について　　聖ヒエロニスム記念講演　　2002/9<br />6&nbsp; 文学は自由そのものである　　ドイツ平和賞受賞記念講演　　2003/10<br />7&nbsp; 美についての議論　　Daedalus　　2002/Autumn</p>
<p>いかにもソンタグらしい手強そうなタイトルが並ぶが、なによりも彼女がこの本に寄せた、<br />序文のメッセージが心に残る。</p>
<p>この本のタイトルにもなった「良心の領界 (The Territory of Conscience) 」という一文。</p>
<p>それは、このように始まる。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>人の生き方はその人の心の傾注（アテンション）がいかに形成され、また歪められてきたかの軌跡です。<br />注意力（アテンション）の形成は、教育の、また文化そのもののまごうかたなきあらわれです。<br />人はつねに成長します。注意力を増大させ高めるものは、人が異質なものごとに対して示す礼節です。<br />新しい刺激を受けとめること、挑戦を受けることに一生懸命になってください。<br />The pattern of people's lives is a track based on how one's attention has been formed and how it has been warped. Forms of attention are exactly the outcomes of education and culture themselves. <br />People always grow. What increases and elevates one's attention are the proprieties that people show against alien things. It's hard to take in new stimuli and to work on it. </p></blockquote>
<p>彼女が言う " attention " は、「注意力」というより、「思いやり」といったニュアンスだろう。<br />そしてそれは、自分とは違うものや理解できないものに対する礼節から始まるのだと言っている。<br />そういう新しい刺激を受け入れ、取り組むのはけっこう難しいことなんだとも。</p>
<p>つまり、わけのわからないものを怖れずに、真っすぐにものごとを見つめようということだ。<br />そのために本を読むのは、ひとつのアイデアだと提案する。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>本をたくさん読んでください。<br />本には何か大きなもの、歓喜を呼び起こすもの、あるいは自分を深めてくれるものが詰まっています。<br />その期待を持続すること。<br />二度読む価値のない本は、読む価値はありません。<br />（ちなみに、これは映画についても言えることです） <br />Read books a lot. <br />Books filled with something big that awakes pleasure or that deepens you. <br />Keep up your expectations. <br />The books which aren't worthy of reading twice aren't worth reading. <br />(By the way, we can say the same thing about movies.)</p></blockquote>
<p>もちろん注意すべきこともある。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>言語のスラム街に沈み込まないよう気をつけること。 <br />Be careful not to sink into the slam of words.</p>
<p>言葉が指し示す具体的な、生きられた現実を想像するよう努力してください。<br />たとえば、「戦争」というような言葉。 <br />Try to imagine the specific, lived reality. <br />For example, the word such as "war."</p></blockquote>
<p dir="ltr">極めつけはこのメッセージ。 <br />すでにいくつかのウェブサイト上で紹介されているから、知っている人がいるかもしれない。</p>
<p>それは、こんな風だ。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>動き回ってください。旅をすること。<br />しばらくのあいだ、よその国に住むこと。<br />けっして旅することをやめないこと。<br />もしはるか遠くまで行くことができないなら、<br />その場合は、独りでいられる場所により深く入り込んでいくこと。<br />時間は消えていくものだとしても、場所はいつでもそこにあります。<br />場所が時間の埋めあわせをしてくれます。<br />Move around. Go travelling.<br />Live abroad for a while.<br />Never stop travelling.<br />If you can't go far away, <br />in that case go deeply into places you can be by yourself.<br />Even if time is disappearing, places are always there.<br />Places compensate for time.</p></blockquote>
<p>なんとも刺激的なフレーズ。<br />ソンタグのポジティブな思想そのものが、くっきりと表現されている。</p>
<p>簡単なことを難しく表現するのは、彼女のひとつのスタイルだが、この文章はとてもシンプルで、<br />この一文にめぐりあっただけでも、この本の価値がある。</p>
<p>そして、さらにこんな言葉を続けられるのが、彼女がすこぶる男前な批評家たる所以である。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>世界では、ではビジネスが支配的な活動に、金もうけが支配的な基準になっています。<br />ビジネスに対抗する場所、あるいはビジネスを無視するという考え方を持ち続けてください。<br />独りになりたいと考えるなら、脆弱で、気持ちの足りないものごとに対抗するパワーになり得ます。<br />In this world, businesses are dominant activities, and making money is a dominant standard. <br />Maintain the philosophy of places to counter business or don't care about business. <br />If you want to be by yourself, you can be a power to counter the things that are weak and lack heart.&nbsp; </p>
<p>暴力を嫌悪すること。国家の虚飾と自己愛を嫌悪すること。<br />Hate violence. Hate the decollation and narcissism of the country.</p>
<p>少なくとも一日一回は、もし自分が、パスポートや冷蔵庫や電話をもたずにこの地球上に生き、<br />飛行機に一度も乗ったことのない、膨大で圧倒的な数の人々の一員だったら、と想像してみてください。 <br />Imagine at least once a day that if you are one of the majority who live on the earth <br />without passports, fridges, and phones and who have never got on planes.</p></blockquote>
<p dir="ltr"><br />サブタイトルが、" 若い読者へのアドバイス（Advice for Young Readers） " 、<br />そして、「これはずっと自分自身に言いかせていることでもあるんだけど」、とその傍書きにある。</p>
<p>おそらく死の病床で記されたこの文章は、その年に亡くなったソンタグの遺言としか思えない。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p><br />Comfort isolates.<br />安寧は人を孤立化させる。</p>
<p>Solitude limits solidarity ; solidarity corrupts solitude<br />孤独は連帯を制限する、連帯は孤独を堕落させる。</p>
<p>by Suzan Sontag </p></blockquote>
<p dir="ltr"><br />「女は何かをめざしたら、決してためらわないということを、そしてそのすべてが言葉にできるのだということを、<br />そのマグネティックな魅力に富んだラディカル・スタイルをもって告げつづけた人である（ by Seigow )」</p>
<p><br />世の中のすべての女性に、彼女の存在を知ってもらいたい。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />師走の本買記</p>
<p>電車で本買いなんてできるもんじゃないと、よくわかった。<br />36冊の本をかかえて地下鉄を乗り降りするなんて、正気の沙汰じゃない。<br />いまさらだけど、本ってすごく重いのだ。<br /><br />□　行きつけの店　　　　山口瞳　　　　TBSブリタニカ　　　19930615/初版第3刷</p>
<p>内容も濃く、造本も美しいこの本が、マーケットプレイスではバカみたいな安値で売られているけれど、<br />その本に、山口瞳の達筆の揮毫と落款があるとしたら、話は別だろう。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>こういうものを書き終わって、いま私の心に残るものは、意外にも " 時の移ろい " である。<br />あれが美味かった、あそこの眺めがよかったではなく、あの時のあの人の笑顔がよかった<br />という類いのことである。それは私の瞼に焼きついている。私はそのことに驚く。</p></blockquote>
<p>この律儀な文体が山口瞳。<br />草競馬放浪記、温泉へ行こう、新東京百景、血涙十番勝負、この人の紀行エッセイの味わいは格別だ。<br />ライフスタイルはちょっと粋すぎて、とても真似ができそうもないが、軽妙で簡素で滋味深い文章には<br />ちょっと憧れる。先生とでも呼びたい気分だ。</p>
<p>太田和彦の装幀も秀逸。<br /><br />□　Walk Away Rene : Work of Hipgnosis　　　　HIPGNOSIS　　　PAPER TIGER　　19780701&nbsp;</p>
<p>12インチのマジック。</p>
<p>ヒプノシスは、70年代にピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンといったのレコード・ジャケットを、<br />知的でシュールな感覚（それもCGじゃなく）でデザインした英国のデザインチームだ。</p>
<p>ロックを感じさせるデザインということでは、間違いなく最高のチームだし、なによりもイギリスっぽい。<br />12インチのスリーブデザインをアートに高めたのは、このチームの功績だろう。</p>
<p>この本は、かれらの唯一の作品集、A4サイズのソフトカバーに、彼らが1968年から1978年までの<br />10年間にデザインした、ほぼすべてのグラフィックが網羅されている。</p>
<p>CGではない。<br />時代なのかも知れないが、研ぎすまされた感性は、デジタルでは表現できないと信じたい。<br /><br />□　ブライアン・イーノ　　　　エリック・タム　　　　水声社　　　19940605/第1版第1刷</p>
<p>今年の始めには、<a href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/01/stop-making-sense.html">デヴィッド・バーンのコンサート</a>（イーノとの共作のプロモーションツアーだった）、<br />つい先日もアンヴィエント・シリーズの「<a href="http://www.youtube.com/watch?v=MgF99zTv6nY">The Plateaux of Mirror</a>」と彼がプロデュースした Coldplay<br />の「<a href="http://www.youtube.com/watch?v=dvgZkm1xWPE">Viva La Vida</a>」を買ったし、ダウンロードしたiPhoneアプリの" Bloom " もとても気に入っていて、<br />あんまり意識していなかったけれど、けっこうイーノが好きなんだと気がついた。</p>
<p>そこでイーノの本。<br />もう一冊「 A YEAR 」という1995年のブログ風の日記があるが、そっちはちょっと高すぎる。</p>
<p>この本は、バークレーで博士号をとった音楽学者が分析したブライアン・イーノとその作品の評論集だ。<br />自身の博士論文を展開させたものらしい。</p>
<p>単独のミュージシャンやその音楽を解説した本というのは、基本的には退屈で、この本も例外ではない。<br />ただ、イーノのような多面体を俯瞰的に理解しようとするなら、ガイドブックは必要だろう。<br />この本なら、その役割を果たしてくれるに違いない。</p>
<p>そういう意味では、なかなか読みごたえのある力作だ。<br /><br />□　偏愛的作家論　　　　澁澤龍彦　　　　青土社　　　19720610/初版</p>
<p>石川淳、三島由紀夫、稲垣足穂、野坂昭如から瀧口修造、泉鏡花、花田清輝そして江戸川乱歩、<br />久生十蘭、小栗虫太郎など、澁澤さんが偏愛するという日本の作家24人の様々が、語られている。</p>
<p>いつもながら、シンプルで美しい造本。</p>
<p>書評や月報といった雑文の寄せ集めだから、「作家論」というタイトルはやや羊頭狗肉だ、と本人は<br />述懐しているが、どういうメディアで発表するにしても、自分の書くものに手を抜けるような人では<br />ないはずだから、どの文章も澁澤的美学にあふれた批評として、完成されている。</p>
<p>いかにも真面目な文体なので、つい難しく読んでしまいそうになるけれど、じつはユーモアに溢れて<br />いるのがこの人の持ち味でもある。　ユーモアは、知性のひとつの表現なんだから。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>これが要するに私の好きな近代現代の作家たちで、好きでない作家については、私はもともと<br />文章を書かないから、すべてオマージュに終始している。</p></blockquote>
<p>小林秀雄のいうように、作品や作家に対する愛がなければ批評なんてできるものではないし、<br />そもそも人は、たとえそれが文章のプロであっても、好きなもの、あるいは嫌いなものについてしか<br />語ることはできないのだ。<br />そして、「嫌いなもの」と「好きなもの」は、ひとりの人間の中では、ほぼ同義語と考えていい。</p>
<p>読んだわけではない。<br />ソンタグと同じように、本棚に澁澤龍彦の本があるということが、なによりも大切なことなんだ。<br />ひょっとしたら、そのことを「偏愛」というんだろうか。<br /><br />□　ROLLING STONE/THE COMPLETE COVERS 1867-1997　Jann.S.Wenner　ABRAMS　19980330&nbsp;&nbsp;<br />□　東洋の美学　　　　水尾比呂志　　　　美術出版社　　　19630820/初版&nbsp;<br />□　ワーズ・ワード　　　　ジャン=クロード・コルベイユ　　　　同朋社出版　　19931225/第1刷&nbsp;<br />□　初稿&nbsp; 眼球譚　　　　バタイユ／オーシュ卿　　　　奢霸都館　　　199702/初版&nbsp;<br />□　重森三玲　庭園の全貌　　　　中田勝康　　　　学芸出版社　　　20090920/第1版第1刷<br />□　捨てるVS拾う　私の肯定的条件と否定的条件　　　　横尾忠則　　　　NHK出版　　　20030130/第1刷<br />□　エスケイプ／アブセント　　　　絲山秋子　　　　新潮社　　　20061220/初版<br />□　シュガーな俺　　　　平山瑞穂　　　　世界文化社　　　20061110/初版第1刷<br />□　クライムクラブにようこそ　スクラップブック18　　　植草甚一　　　晶文社　　19780120/初版</p>
<p><br />*<br /><br />BOOKS+コトバノイエのポップアップストア「 <a href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/11/one-coin-one-note.html">one coin / one note </a>」が、中津にオープンしています。<br />12月・1月の期間限定のブックショップなので、ぜひお越しください。<br />年末年始（ 12/27 - 1/5）と日曜はOFF、店主は水曜日に必ず在店いたしております。</p>
<p><br /><font style="FONT-SIZE: 1.25em">I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year !</font></p>
<p><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a><br /><br /></p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>one day at the one coin / one note</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/12/one-day-at-the-one-coin-one-no.html" />
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    <published>2009-12-05T07:57:50Z</published>
    <updated>2009-12-21T04:22:10Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } 近藤さんからこん...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="182"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="books.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/books.JPG" width="700" height="403" /></form>
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<p><br />近藤さんから<a href="http://kotobanoie.com/photostock/shopflyer.jpg">こんなフライヤー</a>を添えたメールをいただいたのは、10月の初めだった。<br /><br />路面のスペースをポップアップ・ストアとして実験的に体験できるのはまたとないチャンスだし、<br />近藤さんの、オフィスを町に向かって開いてきたいというメッセージも共感できるものだったから、<br />なんとか実現したいなあとすぐ思った。</p>
<p>その想いは、実際の場所を目の当たりにし、近藤さんの話を聞いても変わらなかったけれど、<br />とにかくまったくやったことのないことだったから、短期間にせよ、どうやって運営するかという<br />アイデアが、すぐには思い浮かばなかった。</p>
<p>どういう構成で組み立てるのか、どういうスタイルにするのか、そして何よりもフルタイムでそこに<br />居られないんだから、それをどう解決するか。近藤オフィスに負担をかけるわけにはいかないし、<br />だからといってアルバイトを雇って店番させるんじゃ意味がない。</p>
<p>一日や二日のことじゃないから、その辺が見えてこないうちに返事はできない。</p>
<p>one coin のアイデアが浮かんだのは風呂の中だった。</p>
<p>別にアイデアというほど新しいものじゃないけれど、ぜんぶ100円、つまり100円玉のやり取りだけ<br />だったらすごく簡単に、誰にでも店番してもらえるかもしれないと思い当たったのだ、もちろんそれも<br />近藤オフィスの協力がなければ成り立たない話ではあるけれど。</p>
<p>ただ100円の本だけじゃ原価割れで仕事にならないから、一個のコインと一枚の紙幣という組立て<br />にして、100円の本をフック、500円をヴォリューム、そして1000円の本をバリューと考える。<br />一枚の紙幣として2000円や5000円や1万円のラインも浮かんだが、そこは思い切ってシンプルに。</p>
<p>そこまでいけば、それぞれの価格帯をラベルの色で見分けるようにすることや、one coin / one note <br />というタイトルや、ディスプレイまでが、一瀉千里に映像として頭の中を廻りだした。</p>
<p>これならいけるかもしれない。<br />古本屋のスタイルとしても、ちょっと斬新な感じがするし。</p>
<p><br />Let's get it on !</p>
<p><br /><strong>11月25日　水曜日</strong></p>
<p>BOOK SHOP one coin / one note のプレ・オープニング</p>
<p>10時少しすぎに近藤オフィスに到着。</p>
<p>初売りはお隣の食事処「純子」の純子さん、司馬遼太郎の「韃靼疾風録」を買っていただいた。<br />どんなカタチであれ、まずは本が売れないことには始まらないわけだから、これがスタートだ。</p>
<p>奥のスペースにしつらえていただいた帳場に座れば、古本屋のオヤジである。<br />近藤建築研究所にはネット環境も整っているから、MacBookをひらけば仕事場にもなる。</p>
<p>なんかいい感じ。</p>
<p>中津という町は今まで全く縁がなかったところだが、梅田のすぐ近くなのになんか下町の風情があって、<br />雰囲気があたたかい。そういえば、昔行ったことのある「カンテ・グランデ」といういい感じのチャイ屋も<br />たしかこの辺だったはずだが、まだあるのかしらん。</p>
<p>初日の売上は、17冊　3,700円、思ったよりいけてる。</p>
<p><br /><strong>11月26日　木曜日</strong></p>
<p>夜、近藤さんからメールで報告をいただく。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>本日の売り上げ<br />100円　15冊<br />500円　&nbsp; 5冊</p>
<p>計　4,000円</p>
<p>売れると楽しいですね。</p></blockquote>
<p>いかにも。</p>
<p><br /><strong>11月27日　金曜日</strong></p>
<p>SPOT LIGHT のセレクションをお願いした「<a href="http://www.lmagazine.jp/magazine/meets/issue/current_issue/index.html">Meets Regional </a>」の半井さんから取材のメール。</p>
<p><br /><strong>11月28日　土曜日</strong></p>
<p>こども店長を派遣。</p>
<p>この日は、近藤オフィスのガラスファサードに、コトバノイエの名刺でお世話になった山崎さんが<br />デザインしてくれたショップロゴを、カッティングシートで貼ってもらうことになっている。</p>
<p>気になって夕刻駆けつけたら、すっかりショップらしくなっていた。</p>
<p>土曜日は人通りが少ないようだ。<br />この辺の感じは、もう少しやってみないとつかめないんだろうな。<br />明日の日曜日はどうだろうか。</p>
<p><br /><strong>11月29日　日曜日</strong></p>
<p>2回目の店番。</p>
<p>この4日間で、思わぬ数が売れたので、ショップに行く前に仕入れをした。<br />もちろんなんでもいいわけじゃなく、コトバノイエの本棚にあってもいい本というのがモノサシだから、<br />いつもあるというものでもないが、それでも100円売りの単行本と文庫を合わせて40冊ほど買えた。</p>
<p>買ってきた本をデータベースに入力して、プライスの目印の丸い小さなシールを裏の見返しに貼る。</p>
<p>赤ラベルは100円、青ラベルは500円、黄色ラベルは1000円。</p>
<p>午後は半井さんの取材。<br />近藤さんと一緒に、ここにいたる経緯や，考えていることをざっくばらんに話す。</p>
<p>半井さんには、また何冊か買っていただいた。<br />この人はコトバノイエの女神である。</p>
<p><br /><strong>DOCUMENT　：　WED. DEC.2,&nbsp; 2009<br /><br /></strong><strong>10:37　　</strong><strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=3L5875EKy_M">Keb' Mo'&nbsp;</a> </strong><strong>" Suitecase "</strong></p>
<p>アコースティックでルーズなブルースでオープン。</p>
<p>近藤さんのオフィスが10時からなので、できればその時間に到着したかったが、野暮用を済ませて<br />いるうちに少し遅くなってしまった。</p>
<p>すでにスタッフの下田さんが100円の箱を、オーニングの下に出していてくれている。<br />人通りもけっこうあって、何人かの人がその100円の本たちを覗いていく。</p>
<p><br /><strong>10:58　　</strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=jiuMA-Q90lA"><strong>Walter Becker&nbsp; </strong></a><strong>" Circus Money"　</strong></p>
<p>ショップスペースの奥の帳場に座ってMacBookのセッティングをしていたら、50代とおぼしき<br />オバサンが文庫を一冊手に持って入ってきた。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>「吉村昭なんかないかなあ」<br />「いあや、ちょっと今は置いてないですねえ、小説が少ないですからねえ」<br />「司馬遼はほとんど読んでしもたしなあ、あ、このラスプーチンゆうのん面白そうやん」</p></blockquote>
<p>山田風太郎の「ラスプーチンが来た」である。<br />それを手にとって横の100円棚に移り、春樹の「シドニー」を見やった。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>「村上春樹やねえ」<br />「ええ、それ安いと思いますよ」<br />「本が増えてどうしようもないねんけど、安かったら買ってしまうねんなあ」<br />「本て勝手に増えますからねえ」<br />「あと、この文庫も軽そやから買うとくわ」</p></blockquote>
<p>「あほらし屋の鐘が鳴る」斎藤美奈子／「ラスプーチンが来た」山田風太郎／「シドニー！」村上春樹</p>
<p>そのオバサンが帰ってまもなく、おばあさんが文庫本を一冊を持って椅子に腰掛けた。<br />バッグから一片の紙を取り出して本と見比べている。</p>
<p>「どうしたんですか」と覗き込むと細かい字で本のタイトルが書いてある。<br />手にしているのは、松本清張の「陸行水行」。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>「清張さんのファンやねんけど、おんなじ本何回も買うてしまうから持ってるやつ書いたんねん」</p></blockquote>
<p>その気持ちとてもよくわかります。<br />ダブり買いをすると、自分のバカさ加減に腹が立ってしまうんだよね。</p>
<p>残念ながら手にしている「陸行水行」は、その持ってる本リストにあったようで、</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>「あ、やっぱりこれあるわ」</p></blockquote>
<p>リスト効果抜群である。</p>
<p>さらにそのおばあさんは、持ってる本リストだけでなく、手描きの未読リストも持っていて、<br />できれば探してあげたいなあと思ったので、そのリストをコピーさせていただいた。<br />こういう人のために本を仕入れるのは本願である。</p>
<p>おかしかったのは、その未読リストにもタイトルのダブりがあったことだ。<br />「球形の荒野」という渋いタイトルの本。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>「おばさん、これダブってますやん」<br />「ほんまやなあ、ハハハ」</p></blockquote>
<p>このおばあさん、昨日も来たそうだ。<br /><br />再来店を約して彼女が店を離れたのは、11時32分、時間がたつのが早い。</p>
<p>11月25日のプレオープンから、店番をするのはこれが3回目だが、町に面したショップスペースの<br />ガラス越しに、100円箱の本をのぞいていく人の表情を眺めるのはとても愉しいし、見知らぬ人と<br />本の話をするのも新鮮な感じ。</p>
<p>コトバノイエで感じることができなかった「本を売る」ということのリアルな感触が、ここにはある。<br />それを感じさせてもらえただけでも、近藤さんには感謝したいと思う。</p>
<p><br /><strong>12:42　　</strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=AGs0y-fciLg"><strong>Carla Bruni　</strong></a><strong>"No Promises "&nbsp;</strong></p>
<p>12時を過ぎると、ランチブレイクで人通りが多くなる。<br />たぶんこの時間帯が、いちばんのビジネスチャンスなんだろう。</p>
<p>1時少し前、自転車に乗った若いカップルが立ち止まり、文庫箱を見たあと店に入ってきた。<br />雑誌やアートブックを眺めながらなにか話してる。</p>
<p>慣れない店主なので、こんなとき声をかけたほうがいいのか迷ってしまう。</p>
<p>2人でいろいろと品定めをし、マルク・ドゥ・ストメ／中沢新一訳の「禅の言葉」をお買い上げ。</p>
<p>代金をいただくときに、</p>
<p>「これなかなかいい本ですよねえ」</p>
<p>と呟いてはみたが、いかにもぎこちない。</p>
<p>このあと、少し手が空いたので近藤事務所のスタッフ下田さんとしばしカメラ談義。<br />なんでも彼は最近フィルムのカメラに興味を持っているそうで、F3を見せる約束をしていたのだ。</p>
<p>下田さんは24歳、物心ついたときにはすでにデジタル全盛だったそうだから、フィルムの一眼レフ<br />のあのメカニカルな、いかにも精密機械といった姿は、きっと新鮮なんだろう。</p>
<p>現像ができあがってくるまでのあのドキドキ感は、すぐに結果の見れるデジタルカメラにはないもの<br />だから、それを味わってみてもらいたくて、F3に36枚撮りのリバーサルを装填して手渡した。</p>
<p>とにかく昼休みで36回シャッターを押してごらんよ、というところかな。</p>
<p>昼飯は、このショップの第一本買い人純子さんのお店で、お好み焼き定食。</p>
<p><br /><strong>14:18　　 <a href="http://www.youtube.com/watch?v=ubGxLP22VCs">Keith Jarrett</a>　" The Koln Concert "&nbsp;&nbsp;</strong></p>
<p>2時過ぎに、中年男性が文庫本3冊を手にもって帳場へ。</p>
<p>東野圭吾2冊と、佐野眞一「東電OL殺人事件」。</p>
<p>清算のときラベルの色のことを尋かれた。<br />文庫本はぜんぶ100円にしてあるからラベルを貼っていない、実は玉石混淆なんだけれど。</p>
<p>続いて、学生さんらしい青年。</p>
<p>村上春樹「蛍・納屋を焼く、その他の短篇」と浅田彰「逃走論―スキゾ・キッズの冒険」</p>
<p>スキゾ／パラノの団塊蔑視論をどれだけわかってもらえるかはいささか心もとないが、<br />若い人がこういう本を町の古本屋で100円で買うことは、断固支持したい。<br />煙草より安いお金で、2つの爆弾を自分の居場所に置くことになるのだから。</p>
<p>読まなくたってぜんぜんかまわない、Book is not just for reading なのだ。</p>
<p><br /><strong>15:09　　</strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=bpYL1ZTSnSA"><strong>Sheryl Crow&nbsp; </strong></a><strong>" Tuesday Night Music Club "&nbsp;</strong></p>
<p>3時近くになって落ち着いた気配だったので、下田さんに店番をお願いして、定例の本買いと、<br /><a href="http://www.smile-seed.com/index.html">美容院 Smile Seed </a>の月例コーディネーションに走る。</p>
<p>美容院は月単位の契約だから必ず行かなくてはならないし、本買いも、このショップがいいペースで<br />売れていってくれているので、補充のための仕入れをしなくてはならない。<br />なにより本買いの愉しみを、犠牲にするわけにはいかないのだ。</p>
<p>急ぎ足の本屋だったため、いつものようにじっくりとはチェックできなかったが、収穫はあった。</p>
<p>□　封印された星 -- 瀧口修造と日本のアーティストたち　巌谷國士　平凡社　20041205/初版第1刷</p>
<p>シビれる造本、署名入り。</p>
<p><br /><strong>17:41　　</strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=dH3GSrCmzC8"><strong>Bill Evans Trio</strong></a><strong>&nbsp; " Waltz for Debby "&nbsp;&nbsp;</strong></p>
<p>5時過ぎにショップに戻り、買ってきた本（もちろんおばあさんの清張もあります）を整理していたら、<br />ガラス越しに見たことのある人の姿。</p>
<p>コトバノイエを設計してくれた矢部さんと、彼の先輩リョーへイさんが立ち寄ってくれたのだった。<br />追ってリョーヘイさんのオフィスの長江さんも合流。</p>
<p>見知らぬ人とのセッションも楽しいけれど、こうやって駆けつけてくれる知己もありがたい。</p>
<p>ビールも開いて、ワイワイガヤガヤと小1時間。</p>
<p><br /><strong>18:54　　</strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=Z6CDa-z1MUY"><strong>Tom Waits&nbsp; </strong></a><strong>" Closing Time "&nbsp;&nbsp;</strong> </p>
<p>日没閉店。</p>
<p>みんなで野田矢部邸に移動した。</p>
<p><br />倉俣史朗さんが言っていたように、ショップスペースとは祝祭の空間なのだと思う。<br />だからこそ、新しいことがそこから発信され、リニューアルや改築が繰り返されるのだ。</p>
<p>このショップも、BOOKS+コトバノイエも、いつも新鮮な、どこにもないブックストアでありたい。</p>
<p>近藤さんが、Meets のインタビューで言っていた、</p>
<p>「これも僕にとっては建築なんです、完成されない建築です」</p>
<p>という言葉が忘れられない。<br /><br /><strong>good luck, one coin / one note.</strong></p>
<p><br />*</p>
<p>店番の間隙をぬっての、果敢な本買い。<br />でもそれなりに集まった。</p>
<p>□　ポスターを盗んでください＋3　　　　原研哉　　　平凡社　　　20090917/初版第1刷</p>
<p>□　アンリ・ミショー&nbsp; ひとのかたち　　　　東京国立近代美術館　　　平凡社　　　20070702/初版第1刷</p>
<p>□　モーターサイクル南米旅行日記　　　　エルネスト・チェ・ゲバラ　　　現代企画室　　19971008/初版第1刷</p>
<p>□　10年目の「センチメンタルな旅」　　　　荒木経惟・陽子　　　冬樹社　　　19820707/初版第1刷&nbsp;</p>
<p>□　ドゥエイン・マイケルズ写真展 図録　　　　Duane Micals　　　PPS通信社　　　19990203/初版</p>
<p>□　WHAT IS OMA　　　　ヴェロニク・パテヴ　　　TOTO出版　　　20050530/初版第1刷</p>
<p>□　シュルレアリスム簡約辞典　　　　ブルトン／エリュアール　　　現代思潮社　　　19710630/初版</p>
<p>□　今日をひらく 太陽との対話　　　　岡本太郎　　　講談社　　　19670324/第1刷</p>
<p>□　愛書狂　　　　生田耕作編訳　　　　白水社　　　19810305/第4刷</p>
<p>□　月曜日は最悪だとみんなは言うけれど　　　　村上春樹編・訳　　　中央公論新社　　　20000510/初版&nbsp;</p>
<p>□　5Bの鉛筆で書いた　　　　片岡義男　　　PHP研究所　　　19830725/第1刷</p>
<p>□　はだか　谷川俊太郎詩集　　　　谷川俊太郎　　　筑摩書房　　　19880730/第6刷</p>
<p>□　春灯雑記　　　　司馬遼太郎　　　朝日新聞社　　　19911101/第1刷</p>
<p>□　十六の話　　　　司馬遼太郎　　　中央公論社　　　19931020/初版&nbsp;</p>
<p>□　続 大きな約束　　　　椎名誠　　　集英社　　　20090630/第2刷</p>
<p>□　名残り火　　　　藤原伊織　　　　文藝春秋　　　20070930/第1刷</p>
<p><br />*</p>
<p><br />最近追加した「<a href="http://kotobanoie.com/book/listhip-new.html">これが HIP ! だ</a>」のブックリスト。</p>
<p>SPOTLIGHT 企画、「 <a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.html">his master's choice - BOOKS＋コトバノイエ　晶文社の30冊</a> 」公開中。<br /><a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.htmlhttp://kotobanoie.com/"></a></p><a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.htmlhttp://kotobanoie.com/"></a>
<p><a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.htmlhttp://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a></p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>one coin / one note</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/11/one-coin-one-note.html" />
    <id>tag:www.kotobanoie.com,2009:/blog//1.87</id>

    <published>2009-11-18T16:55:30Z</published>
    <updated>2009-12-05T07:57:13Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } □　announ...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
        <uri>http://kotobanoie.com</uri>
    </author>
    
        <category term="books" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="kotobanoie" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.kotobanoie.com/blog/">
        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="181"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="onecoin3.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/onecoin3.JPG" width="717" height="432" /></form>
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   body { line-height: 180%; }
</style>

<p><br /><strong>□　announcement from&nbsp; コトバノイエ<br /><br /></strong>BOOKS＋コトバノイエのセレクションで、ブックショップをオープンすることになりました。</p>
<p>といっても期間限定のいわゆるポップアップ・ストアで、<a href="http://kacoltd.com/">建築家近藤英夫さん</a>が、町並みを<br />いつも新鮮に、という願いをこめて自らのオフィスの一部をショップスペースとして開放する、<br />「町並みプロジェクト」という試みの一環として、運営させていただくことになったものです。</p>
<p>ショップの名前は " one coin / one note " 、文字どおり一つの硬貨と一枚の紙幣、<br />つまり100円と500円と1000円の3種類の本だけのブックショップです。</p>
<p><br />＊<br /><br /><strong>■　BOOK SHOP&nbsp; " one coin / one note "&nbsp;&nbsp; （ブックショップ・ワンコイン/ワンノート）</strong></p>
<p><strong>■　</strong><a href="http://kotobanoie.com/photostock/kamap.JPG"><strong>大阪市北区中津1-15-33</strong></a><strong>-103　近藤英夫建築研究所内　</strong></p>
<p><strong>■　2009/12/02 ― 2010/01/31&nbsp;&nbsp;&nbsp; （2009/11/25&nbsp; プレオープン）</strong></p>
<p><strong>■　AM11:00 ― PM 6:00&nbsp;&nbsp; （休日は不定期　年末年始は休みます）</strong></p>
<p><strong>■　お問い合わせは 090-1026-8654&nbsp; コトバノイエ加藤まで<br /><br /></strong>＊</p>
<p><br />近藤さんが大切にあたためてこられた素晴らしいプロジェクトのオープニング・イヴェントなので、<br />いささか緊張気味だったんですが、なんとか約1000冊の本をコトバノイエの本棚から選びました。<br />できあがったリストを眺めてみると、いかにも玉石混淆で、均一価格の本棚としては、なかなか<br />中身の濃いセレクションになったんじゃないかと感じています。</p>
<p><br />12月と1月の期間限定企画です。<br />お誘い合わせの上、お気軽にご来店ください。</p>
<p><br />November 19, 2009　　　</p>
<p>BOOKS+コトバノイエ　店主敬白<br /><br /><br />&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>the quality of having it</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/11/the-quality-of-having-it.html" />
    <id>tag:www.kotobanoie.com,2009:/blog//1.86</id>

    <published>2009-11-07T16:12:39Z</published>
    <updated>2009-11-09T03:12:00Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } quintess...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
        <uri>http://kotobanoie.com</uri>
    </author>
    
        <category term="a day in life" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="quintessence" label="quintessence" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.kotobanoie.com/blog/">
        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="180"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="redlope2.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/redlope2.JPG" width="700" height="403" /></form>
<style type="text/css">
   body { line-height: 180%; }
</style>

<p>quintessence &lt;kwintésns&gt; という言葉がある。<br />ものの完璧な具現/濃縮された純粋なエッセンス/真髄 という意味だと、辞書にある。<br /><br />片岡義男さんは、14オンス入りオクタゴナル・ボトルに入ったハインツのトマト・ケチャップに<br />ついて、「それは選び抜かれたベストというような、何かにとって代わられる可能性のある<br />ものではなく」、パッケージやイメージをも包括した、「これ以上望めないほどの完璧な完成度<br />をもって自立した」ひとつのモノだと断定し、このように書いている。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>ケチャップを求める旅は、ハインツのそれを選ぶことによって、終了する。<br />手中にはパーフェクトなケチャップが残り、そのケチャップと、それを選んだ人の間には、<br />官能的なと呼んでさしつかえないほどに充実した呼応する関係が結ばれる。<br />ケチャップが、ただ単によく出来たケチャップであることをこえて獲得している、全体的な<br />完成度、たとえばそれをひと目見て、あ、これはパーフェクトだ、と直感的な自信を持って<br />言いきれるようなクオリティが自立してはっきりと感じとることができるとき、そのような<br />クオリティを、ひと言でなんと言えばいいかというと、やはり、クインテッセンス、だろう。</p></blockquote>
<p>その言葉をタイトルにした本、というかモノクロームの写真集を、<a href="http://www.betterworldbooks.com/">Better World Books </a>という<br />アメリカにある、NPOのブックストアから amazon 経由で手に入れた。<br /><br /><strong>□　QUINTESSENCE ― The Quality of Having "it"&nbsp;&nbsp;&nbsp; Betty Cornfield &amp; Owen Edwards&nbsp;&nbsp;&nbsp; BD&amp;L&nbsp;&nbsp;&nbsp; 1983<br /><br /></strong>アメリカにかなり昔からある日常的なモノのなかから選ばれた、64のクインテッセンス。</p>
<p>マティーニ／ウエッジウッッドのボーンチャイナ／キャンベルのトマトスープ／ポラロイド・SX70／<br />モンブランのNo.149／ピーナッツバターとイチゴジャムのサンドイッチ／スタインウェイのピアノ／<br />オレオ・チョコレートクッキースーパーの茶色の紙袋／レイバンのメタルフレーム・サングラス／<br />ハーレー・デイヴィッドソンのエレクトラグライド／クレヨーラのクレヨン／ジッポのオイルライター／<br />コパトーン・サンタンローション／M&amp;Mのチョコレート・キャンディ／ラコステのポロシャツ／<br />ジョンソンのベビーパウダー／ハインツのトマトケチャップ／L.L.ビーンのハンティングブーツ／<br />タッパウェアーのコンテイナー／ドンペリニヨンのシャンパン／スイス・アーミーナイフ・・・・。</p>
<p>もはや変わる余地のない、あるいは変えようと思ってはいけない one and only のモノたち。<br /><br />この本を眺めていると、極私的クインテッセンスごっこがしたくなってきた。<br /><br />どういうわけか、まずうかんだのが車だった。</p>
<p>PORCHE 911</p>
<p>水平対向のエンジンを搭載するRR（リアエンジン・リアドライブ）という、まったく現代的ではない<br />レイアウトを、1963年のデビューから頑に守りつづけ、しかも、誰もが即座に思い浮かべる一つ<br />のイメージを、確実に保持しているそのデザインの「在りかた」は、まさに quintessence 。</p>
<p>最新のポルシェが、最良のポルシェである、という言葉が、すべてを表している。<br />生産されたすべての数の7割がいまだに現役であるというその生存率は、ひたすらスゴイ。</p>
<p>残念ながら所有したことはないが、乗ったことはある。<br />乗ればシビレル。<br /><br />カメラなら NIKON F3<br />F2でもF4でもF5でもなく、ましてや絶対にDでもなく、圧倒的にF3なのだ。</p>
<p>プロの世界でデジタルがスタンダードとなり、銀塩カメラがマニアックな愛玩具になっても、<br />36 x 24 mm というフォーマットは、一眼レフの標準サイズ（フィルムがCCDに変わったが）で<br />あり続けているし、的確に現像されたカラー・リバーサルフィルムの写真としての美しさは、<br />他のなにものにも代えがたい。</p>
<p>そのすべての原点としてF3がある。<br />ジウジアーロによるデザインを含めたそのスタイルは、代えようもないし、変わりようもない。<br />一眼レフはライカではなく、圧倒的にNIKONなのだ。</p>
<p>ちなみにフィルムは、kodak エクタクローム64 EPR 、これしかない。すでに廃番だけどね。<br /><br />この本には、CAMEL が載っているけれど、煙草なら Marlboro をプッシュしたい。<br />タール12mgとパッケージには書いてあるから、時代の流れとは完全に逆行した存在だけれど、<br />とにかくマールボロ・赤・ボックスは、男の世界、というか男の世界に憧れる男の世界なのだ。</p>
<p>たまに喫うと、クラクラするくらいに旨い。<br /><br />パーソナル・コンピュータの世界は、ドッグ・イヤーといわれるほど移り変わりの激しいものだから、<br />ほんとうの意味での quintessence なものはないのかもしれないけれど、唯一それらしきものを<br />あげるとしたら、apple という会社、あるいは Steve Jobs というカリスマだろう。</p>
<p>ひょっとしたら、iPhone 。<br />使ってて、こうなったらいいな、というところがあるから完成されたものではないと思うけれど、<br />使いはじめたら他のケータイが全く気にならなくなった。パーフェクトな感じがないのにベストを<br />探す旅から解放されるというのは、まさにそれが quintessence をもっているからだろうと思う。<br /><br />音楽はどうだろう。<br />Miles の「 Kind of Blue 」はOKかもしれない。<br />Dylan の「 Highway 61 revisited 」が、たぶんそうなんじゃないかという気がするけれど、<br />ちょっとノスタルジイが入っているような気配も感じる。<br />John Lennon は、音楽じゃなく、そのライフスタイルが、quintessence 。</p>
<p>でもきっとそんなことじゃなく、12インチのジャケットに収められた、LPレコードという物体<br />そのものが、かけがえのない quintessence じゃないかという気がしてきた。</p>
<p>音楽のことを考える時イメージとして浮かんでくるのは、あの無粋なプラスティックの箱ではなく、<br />丸いレコードのカタチのスレ跡が残る、あの12インチ四方の、紙のオブジェなんだから。<br /><br />本はむつかしいな。<br />作品ではなく、作家をあげてもいいといわれれば、躊躇なく「坂口安吾」をあげるんだけれど。<br />この人の物書きとしての覚悟は、quintessence と呼ぶに値する。</p>
<p>音楽と同じように物体と考えれば、オレンジの背表紙のペンギンブックスのペーパーバック。<br />本というものの、本質やイメージの総体を、この叢書が象徴しているように思う。<br /><br />あと文房具なら、片岡さんがいうように、やはり鉛筆が頂点だ。<br />STAEDTLER の2B、決して三菱 uni ではなく。</p>
<p>優秀な日本製製品の常のごとく、単純にクオリティ（芯が折れにくいこと、削りやすいことがその<br />要諦だと思うが）だけを比較するなら uni かもしれないが、鉛筆としての存在感がまるで違う。</p>
<p>机の上にあの青いボディが見えるだけで、なにか気持ちがシャンとする感じがするのだ。<br /><br />食べ物でいうと、たとえば雪印の6Pチーズ。</p>
<p>似たようなものや、いろいろなバリエーションがあるが、これに代わるものはない。<br />1954年には発売されたというこのきわめて日本的なプロセスチーズは、パッケージやその味の<br />quintessence 度、定番感で他の追随を許さない、というか、これ以外のものはあり得ない。</p>
<p>フランスのチーズは、fromage という名の別の宇宙のことだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>人とモノのありかたに、教訓なんてない。</p>
<p>ただ漠然と荒野のようにさまざまなモノがあって、そのなかのある種のモノは、うまく表現でき<br />ないけれど、美しさや官能性といった目に見えない光のようなものを発していて、それを感じる<br />アンテナさえあれば、人とモノとの、交感とでも呼べるようなコミュニケーションが成立するのだ。</p>
<p>だからどうってことはないけれど、そういうのってなんか少し愉しいじゃないですか。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />晩秋の本買記。<br />バタバタしていて気分はいっこうに秋らしくならない。<br /><br /><strong>□　地球が回る音　　　　　中村とうよう　　　　筑摩書房　　　19910925　第1刷</strong></p>
<p>ふだんなら買わないカバーなしというB品だが、著者渾身の大著を純粋に読んでみたくなった。</p>
<p>ニュー・ミュージック・マガジン（現ミュージック・マガジン）は、この人が編集長をしていた<br />1972年（創刊は1969年）から1989年までの17年分のすべてが本棚にある。<br />ちょっと恥ずかしい話だが、田舎のロック少年には、この雑誌がバイブルだったのだ。</p>
<p>なかでも、創刊以来ずっと連載されているコラム「とうようズトーク」は、それを読むためだけに<br />この雑誌を買う人がいるというくらいに有名な硬派コラムで、この本には、そんなとうよう氏の<br />30年間にわたる音楽評論のコアが集大成されている。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>1　ワールド・ミュージックに向けて<br />2　同時代音楽ウォッチング30年<br />3　ロックのための追悼文<br />4　ディヴィッド・バーンの仕事<br />5　ハムザ・エルデーィンという人<br />6　音楽文化の周辺<br />7　ブラック・ミュージックの変質<br />8　ジャズのゆくえ<br />9　テレサ・テンをめぐって<br />10　美空ひばりと都はるみ<br />11　地球の裏は朝だった</p></blockquote>
<p>今ではもうひとつの音楽ジャンルになってしまった「ワールド・ミュージック」という概念は、<br />この人がつくったといってもいいんじゃないかと思う。<br /><br /><strong>□　ハチ公の最後の恋人　　　　　吉本ばなな　　　　中央公論社　　　19960607　初版</strong></p>
<p>装幀が良かったので、文庫本でもっているのは覚えていたけれど、つい買ってしまった。</p>
<p>少し幅が広い変形の判型、カバーではなく、折り返し=見開きになっている表紙の裏表に配された<br />サーファーの写真の絶妙の構図、見返しの朱色と芥子色の扉、裾に余白をとった本文のレイアウト。</p>
<p>ひと目で人を惹きつける、力のあるデザインは中島英樹。　さすがである。</p>
<p>中身は、典型的な「ばなな節」。<br />彼女の「亡くなっていくもの」への描写は、当代一と言いきれる。<br />微妙なところで、切なさがセンチメンタルに陥らないのが、作家としてのこの人の実力だろう。</p>
<p>ラストシーンで、初出からの手直しがあるらしい。<br /><br /><strong>□　菊池君の本屋　　　　永江朗　　　　アルメディア　　　19981111　第７刷 </strong></p>
<p>菊池君の本屋、「ヴィレッジ・ヴァンガード」のルポルタージュで、本に興味はあったが700円は<br />ちょっと高いなあと思ってたら、均一棚に下がってきたので即ゲット。</p>
<p>本屋としてあの雑貨的なスタイルを真似たいとは思わないが、ショップを立ち上げた人（菊池君）<br />がどのように考え、どのようにそのカタチを実現させたのかは、ちょっと気になる。</p>
<p>けっきょくどの商品でもそうだが、消費者の像をどう描くかに尽きる。<br />ヴィレッジヴァンガードは、ある種の消費者の映像ををピンポイントで掴んでいるに違いない。</p>
<p>「ジオラマのような書店」というのは言い得て妙な表現だ。</p>
<p>15年前の本だから、情報としては少し古いけど、巻末の「定番1200」は、とても面白い。<br />これらを揃えれば、とりあえずヴィレヴァンもどきがオープンできるんだから。<br /><br /><strong>□　真贋　　　　吉本隆明　　　　講談社インターナショナル　　　20080414　第10刷</strong></p>
<p>ばななを買って父親をはずすわけにはいかない。</p>
<p>吉本隆明としては珍しく柔らかく感じるのは、この本が本来の意味の著作ではなく、編集された<br />インタビューだからじゃないだろうか。</p>
<p>「まずは、どうでもよさそうなことから考えてみる。そういった視点が必要なのではないか。」</p>
<p>もちろん隆明さんの、その柔軟な視点も充分に魅力的で、ハッとさせられるところもたくさんあるが、<br />世評あるいは時評ともいえる、この本で価値があるのは、</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>文句なしにいい作品というのは、そこに表現されている心の動きや人間関係というのが、俺だけに<br />しかわからない、と読者に思わせる作品です。この人の書く、こういうことは俺だけにしかわからない、<br />と思わせたら、それは第一級の作家だと思います。</p></blockquote>
<p>というシンプルな、批評のモノサシを提示してくれたことじゃないかと思う。<br />このモノサシは、文学だけでなく、絵画や写真や音楽といった芸術一般にも通じる批評眼だろう。</p>
<p>インタビューで、隆明さんが手振りを交えて、ちょっと老人的に同じことを繰り返す姿が目に浮かぶ。</p>
<p>「真贋」というタイトルがよくその思想を現している。<br />「真贋」の見分けが、批評だけじゃなく、生きることのすべてといってもいいかもしれない。<br /><br /><strong>□　随筆三国志　　　　花田清輝　　　　筑摩書房　　　19691115　初版</strong></p>
<p>どうしてこの人の本を手にしてしまうのかさっぱりワカラナイ。　</p>
<p>どんなトラウマやねん、とついツッコミたくもなる。</p>
<p><br />小説を4冊</p>
<p>□　みずうみ　　　　よしもとばなな　　　　フォイル　　　20051208　第1刷<br />□　生きる歓び　　　　保坂和志　　　　新潮社　　　20000730　初版<br />□　おめでとう　　　　川上弘美　　　　新潮社　　　20001120　初版<br />□　国旗が垂れる　　　　尾辻克彦　　　　中央公論社　　　19830120　初版</p>
<p><br />文学を2冊</p>
<p>□　ヒコーキ野郎たち　　　　稲垣足穂　　　　新潮社　　　19691010　初版<br />□　鍵　　　　谷崎潤一郎　　　　中央公論社　　　19570201　8版</p>
<p><br />その他、乱雑に</p>
<p>□　雅美生活　北大路魯山人　　　　梶川芳友　　　　何必館・京都現代美術館　　19970624<br />□　ドゥ・ザ・レフト・シング　　　　伊達政保　　　　批評社　　　19910325　初版<br />□　家具の本　　　　内田繁　　　　晶文社　　　20011030　初版<br />□　波うつ土地　　　　富岡多恵子　　　　講談社　　　19830624　第1刷<br />□　全身小説家　　　　原一男　　　　キネマ旬報社　　　　19941103　第2版<br />□　やし酒飲み　　　　エイモス・チュツオーラ　　　　晶文社　　　19880610　11刷<br />□　色彩調和と配色　　　　星野昌一　　　　丸善株式会社　　　19630910　第７刷</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>最近追加した「<a href="http://kotobanoie.com/book/listart-new.html">ART ― 絵画や写真についてのあれこれ</a>」のブックリスト。<a href="http://kotobanoie.com/book/listart-new.htmlhttp://kotobanoie.com/"></p>
<p>http://kotobanoie.com/</a></p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>music that makes you free</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/10/music-that-makes-you-free.html" />
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    <published>2009-10-19T17:31:25Z</published>
    <updated>2009-10-22T04:20:23Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } 音楽にちょっと凝...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
        <uri>http://kotobanoie.com</uri>
    </author>
    
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="179"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="yellowflower2.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/yellowflower2.JPG" width="700" height="407" /></form>
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<p>音楽にちょっと凝っている。</p>
<p>凝っているといっても、ただCDを聴いてるだけなんだけれど、「音聴き」も興が乗ると冒険心が<br />おきてくる。　音楽は本よりもはるかに直截的なものだから、一瞬で感じとれるところがいい。<br /><br />同じCDを、あまりピンとこない曲もスキップしないで何度も繰り返して聴いていると、たとえば<br />その歌い手が緊張した面持ちでスタジオでマイクの前に立つ姿や、スタジオミュージシャンが、<br />あまり面白くなさそうにプレイしている気配や、プロデューサーが造ろうとしている音楽の輪郭<br />（スネアの音に時代やコンセプトが現れているように感じている）までがくっきりと見えてくる。</p>
<p>それは好きな曲を聴いているだけではわからなかった感覚で、こういう風にアンテナの感度が<br />あがってくると、どんどん未知の世界への興味が深まってきて、新しいものを手に入れるだけ<br />じゃなく、いままで買ったままであまり聴けていなかったCDにまで手が伸びる。</p>
<p>もちろん失敗はいっぱいあるけれど、とにかく一枚のアルバムで、これはという曲がひとつでも<br />あれば、それで文句はない。</p>
<p>これまでの経験や直感や、amazonやyoutubeにあるさまざまな情報を、自分なりにプログラム<br />して、知らないアルバムを探す愉しみは、本買いに勝るとも劣らないものだ。<br />もう何年も前に、レコードをそういう感じで買い漁っていたことを身体が思い出しはじめている。<br /><br />音楽は目に見えないものけれど、「<a href="http://www.amazon.com/dp/B0015T963C/?tag=gocous-20&amp;hvadid=4093820267&amp;ref=pd_sl_7caym1p0x_b">Kindle</a>」が本の代わりにならないように、CDやレコードという、<br />ひとつひとつ丁寧にデザインされたオブジェ（器）がなければ、けっして記憶には残らない。<br />iTune store からのダウンロードでは、その音をイメージとして描くことができないのだ。<br /><br />考えてみれば本もそうなんだけれど、そこに記録されていることはなにも変わらないのに、<br />月日のうつろいや、その時々の自分の心のありかたで、その印象が違って映るのが面白い。</p>
<p>変わる自分と変わらないもの。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>変わらないものは変わりゆくものを映す鏡のようなものだから、 <br />この石が、日々移ろう草や木や花を、そして変わっていく自分を見守ってくれるかもしれない。</p></blockquote>
<p>こんな風に庭の石について書いたことを覚えているが、音楽も同じだ。<br /><br />ここ2週間くらいで買ったアルバムはこんな感じ</p>
<p>□　GET LIFTED&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=1JRVNA1kPuY">John Legend</a>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 2004&nbsp;&nbsp;<br />□　PAINT THE SKY&nbsp;&nbsp;&nbsp;<a href="http://www.youtube.com/watch?v=9h-sqcM4LCs"> Enya</a>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;1997&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br />□　PARIS&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=8GXAU4XFKk4">Malcom Mclaren</a>&nbsp;&nbsp;&nbsp;　1994&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br />□　CLOSING TIME&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=Z6CDa-z1MUY">Tom Waits</a>&nbsp;&nbsp; 　1973&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<br />□　I CARE BECAUSE YOU DO&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=mUT3KoxVzQg">Aphex Twin&nbsp;</a>&nbsp;&nbsp; 1995&nbsp;&nbsp;&nbsp;( inspired by Mr.piropiro )<br />□　76 : 14&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=HAMjHbcWAyM">global communication</a>&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　1994&nbsp;&nbsp;&nbsp;<br />□　TUTU&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=00tzcnyDL68">Miles Davis</a>&nbsp;&nbsp;&nbsp; 1986&nbsp;<br />□　PEARL&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=5FMhnl0__Vo">Janis Joplin</a>&nbsp;&nbsp;&nbsp; 1971&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br /><br />ストックから聴き直したのは、こんなCDたち。</p>
<p>□　PEACE BEYOND PASSION&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=U0N83NvSfk4">Me'Shell Ndegeocello&nbsp;&nbsp;&nbsp; </a>1996&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br />□　TALES&nbsp;&nbsp;&nbsp;<a href="http://www.youtube.com/watch?v=bqfIF8ShZWw"> Marcus Miller&nbsp;&nbsp;&nbsp; </a>1995&nbsp;&nbsp;<br />□　<a href="http://www.youtube.com/watch?v=sAh4Vb1ghCo">A LUAKA BOP</a>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; Compilation by David Byrne&nbsp;&nbsp; 1991&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; <br />□　TALKING TIMBUKTU&nbsp;&nbsp;&nbsp;<a href="http://www.youtube.com/watch?v=pn4nJBhW2AY"> Ali Farka Toure </a>with Ry Cooder&nbsp; 1994　　<br /><br />そして、いちばん気持ち良くて、なんども聴きかえしたのはこれ、</p>
<p>□　CARTOLA&nbsp;&nbsp;&nbsp; Cartola&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 1975/1976　　&nbsp;&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=BGn0SYwPQ1Q">Sim</a>&nbsp; ||&nbsp; <a href="http://www.youtube.com/watch?v=L8U1Y9PBfig">O Mundo e um Moinho </a></p>
<p>サンバの原形 -- ブラジル的悦楽に浸る。<br /><br />*<br /><br />あとこれは音楽といえるかどうか微妙なとこだけど、音ということで最近もっとも刺激的だった<br />のが、Brian Eno が iPhone のためにプロデュースした「<a href="http://www.youtube.com/watch?v=GlnljiPCNAI">Bloom</a> 」というアプリ。</p>
<p>iPhone のスクリーンをタッチすると、ディレイのかかった単音とともに、水滴のようなパステルの<br />水玉が現れては消えていく。音はやがてループして音楽になる。</p>
<p>Ambient.</p>
<p>楽器のようでもあり、音楽のようでもあり、アートでもある、アーティスティックなオルゴールと<br />いえるかもしれない。</p>
<p>Eno のつくる計算された繊細な音色は、同じようにコンピュータで生成された Aphex Twin の<br />ようなひとりよがりなものではなく、<a href="http://www.youtube.com/watch?v=lLQPzjPW7LM">Ambient</a> の本質をよくわかっているアーティストでなければ<br />造れない、心地良さや美しさをもっっている。　そして、それが<a href="http://www.apple.com/jp/iphone/apps-for-iphone/staff-picks/bloom.html"> IPhone というメディアにプログラム</a><br />されることによって、ただ作品として聴くだけではなく、ユーザーがポジティブに参加できる楽器<br />へと深化していることが、なにより素晴らしい。</p>
<p>時代の先鋭であり続けてきた Brian Eno らしい音楽のカタチ。<br />そして、同時にそれは、いかにもアップルらしい表現形態でもある。</p>
<p><br />*<br />　　　</p>
<p>熊本から、お客様にお越しいただいた。<br />コトバノイエのためだけのご来阪だという予約の電話を受けたときは、一瞬絶句して<br />しまったが、そういうこともあるんだと思い直した。</p>
<p>それが2年の月日ということか。</p>
<p>ご来訪多謝。</p>
<p><br /><strong>□　日本のやきもの 　　　　第1-10巻+別巻　　　淡交社　　</strong>　</p>
<p>淡交社からでているこの叢書の2冊がすでに本棚にあって、いつか揃ったらいいなあと<br />思っていたら、均一棚で第2巻を除くすべての巻が出ているのを見つけ、まとめ買い。<br />あと「キキ目」の第2巻さえ入手できれば揃いだと、勇んで amazon で第2巻を買ったら、<br />届いた本がキレイすぎて本棚で目をむいてしまった。なんかちょっと不本意な気分だ。</p>
<p>ともあれ、「日本の伝統」「日本の工芸」と合わせて、淡交社の函入りの「日本」が揃った。<br />その美しい色の背表紙を、さっそく本棚にならべて悦に入っている。</p>
<p><br /><strong>□　奇想の系譜　　　　辻惟雄　　　　美術出版社　　　19700301 初版<br />□　日本美術の歴史　　　　辻惟雄　　　　東京大学出版会　　　20070831 第6刷</strong></p>
<p>この前のエントリーで書いた「若冲ワンダーランド展」の余韻が尾を引いて、若冲ブレイク<br />の端緒といわれている「奇想の系譜」を、ピンポイントで入手。<br />岩佐又兵衛／狩野山雪／伊藤若冲／曾我蕭白／長沢芦雪／歌川国芳という江戸期の<br />6人の画家たちが紹介されていて、彼らの作品の「エグさ」は、たしかに「奇想」と呼ぶに<br />ふさわしい。</p>
<p>こういう江戸時代の「表現主義的傾向」の絵画を、主流の中の前衛（アバンギャルド）と<br />とらえ、彼らの絵画を「異端」ではなく、「奇想」という言葉で表現したのは、理解が深い。</p>
<p>いい批評というものが、小林秀雄のいうように、その作品への尊敬の念から生まれる<br />としたら、この本は、まさにそのアーティストたちへの深い愛にあふれた名著だろう。</p>
<p>そんなことを思いながら、本屋をぶらついていたら辻惟雄さんの近作「日本美術の歴史」<br />にめぐりあった。いつもの coincidence ―　必然の偶然 というやつである。<br />あの丸谷才一さんが「記念碑的とも形容すべき大著」と新聞書評で絶賛している本だから、<br />中身が濃いに決まっている。<br />通史のキーワードは、「かざり」　「あそび」　「アニミズム」<br />もちろんその江戸期のところには「奇想」の画家たちが「前衛」として紹介されている。</p>
<p><br /><strong>□　ヨーロッパ半島　　H.M.エンツェンスベルガー　　晶文社　　19891220 2刷</strong></p>
<p>エンツェンスベルガー、こうやってタイピングしているだけで、なんとなく哲学的な気配だ。</p>
<p>原題は「 ACH EUROPA ! （おお、ヨーロッパ）」<br />ヨーロッパを半島ととらえられる感性のスケールがまず凄い。</p>
<p>EC統合（ユーロ）へと動き始めた80年代後半のヨーロッパの7つの国 ― スウェーデン、<br />ポルトガル、イタリア、ハンガリー、ポーランド、スペイン ― を歩き、人々の声を拾い集めた<br />ロード・ムーヴィーのようなルポルタージュ。</p>
<p>600ページにわたる大著だが、エピローグとして書き下ろされた「海のほとりのボヘミア」<br />と題された、2006年のニュー・ニューヨーカーという架空の雑誌に寄稿したという設定の、<br />近未来（今となっては過去なんだけれど）ルポールタジュが秀逸。</p>
<p>海になんか面していないボヘミアを、「海のほとり」としたそのこころは？</p>
<p><br /><strong>□　CAPE LIGHT　　　Joel Mayerowitz　　Bulfinch Press　　1991 5th printing</strong></p>
<p>「ニューカラー」と呼ばれる、大判カメラ（ 8 x 10 )で絞り込んだフラットな表情のカラー・<br />フォトグラフのムーヴメントの代表作。</p>
<p>リッチなニューヨーカーの避暑地、ケープコッドで撮影された風景の様々。<br />作品の質はさすがに高いけれど、懐かしさと孤独感の入り交じった独特の色彩感覚と<br />その構図は、なによりも「アメリカ」そのものを感じさせる。<br />アメリカに美があるとしたら、こういう視線でしか捉えられないんだろうな、と思う。</p>
<p>ホンマタカシによれば、写真は決定的瞬間派とニューカラー派のどちらかなのだそうだ。</p>
<p>決定的瞬間派の代表は、もちろんその言葉を造ったブレッソン。<br />絞りを開き、素早いシャッタースピードで、つまりスピード感があってピント（被写界深度）<br />の浅い画像で、動きを撮ろうとするタイプで、機材はたとえばライカのレンジファインダー。</p>
<p>ニューカラー派の代表のひとりがこのメイヤロヴィッツで、たとえばディアドルフの 8 x 10<br />のような大型カメラの絞りをできるだけ閉じ（ f 値を大きくする）、ゆっくりとしたシャッター<br />スピードで、隅々までピントのあった静かな画像を目指すタイプ。</p>
<p>たしかにそういわれると、極論すればそのふたつのタイプしかないのかなとも思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>□　国のない男　　　　カート・ヴォネガット　　NHK出版　　　20080120 5刷</p>
<p>□　靖国　　　　坪内祐三　　　　 新潮社　　　19990130 初版</p>
<p>□　ザ・ポップ宣言（仮題）　　　　岩谷宏 　　　ロッキング・オン　　　19811012 2刷</p>
<p>□　「ん」まであるく　　　　 谷川俊太郎 　　　　草思社　　　19870310 第6刷</p>
<p>□　パナマの仕立て屋　　　　ジョン・ル・カレ　　　　集英社　　　19991031 第1刷</p>
<p><br />*</p>
<p><br />最近（でもないか）追加した「<a href="http://kotobanoie.com/book/listliterature-new.html">小説・詩・エッセイ・評論など</a>」のブックリスト。</p>
<p>SPOT LIGHT 企画、「<a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.html"> his master's choice - BOOKS＋コトバノイエ　晶文社の30冊</a> 」公開中。</p>
<p><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a></p>
<p><br /><br />&nbsp;</p>]]>
        
    </content>
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    <title>wonderland of the amazing artist</title>
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    <id>tag:www.kotobanoie.com,2009:/blog//1.84</id>

    <published>2009-10-07T13:23:18Z</published>
    <updated>2009-10-08T05:12:42Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } I.M.ペイ設計...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
        <uri>http://kotobanoie.com</uri>
    </author>
    
        <category term="a day in life" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="art" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.kotobanoie.com/blog/">
        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="178"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="chairs.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/chairs.JPG" width="700" height="403" /></form>
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<p><br />I.M.ペイ設計の美術館で、若冲を観た。</p>
<p>「<a href="http://www.kotobanoie.com/photostock/jyakucyu1.JPG">鳥獣花木図屏風（六曲一双）</a>」を間近で観られるのは、たぶん最初で最後じゃないかと思う。<br /><br /><strong>□　若冲ワンダーランド　　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;</strong><a href="http://www.miho.or.jp/japanese/index.htm"><strong>MIHO MUSEUM</strong></a><strong>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;2009/09/01 - 12/13<br /><br /></strong>そして、本邦初公開の「<a href="http://www.kotobanoie.com/photostock/jyakucyu2.JPG">象と鯨図屏風（六曲一双）</a>」も凄い。<br /><br />どちらも拡げて並べるとると7mを越す畢竟の大作、展示された実物を目の当たりにすると、<br />寄って引いてを繰り返しながら、その迫力にただ圧倒される。<br /><br />若冲も、外国人によって発見された日本の美のひとつだ。</p>
<p>この前のエントリーでとりあげた、草森伸一の「フランク・ロイド・ライトの呪術空間」の冒頭で、<br />ライトが設計した高層ビルを見るために訪れたオクラホマでの話として、ライトの弟子ブルース・<br />ガフが設計したという、そのビルのオーナーの邸宅に招待されときのたことが書かれていた。</p>
<p>このとき彼らを招待したのが、世界的な、というか世界で唯一の若冲コレクターのプライス夫妻<br />であり、このプライス氏に若冲を教えたのが、なんと F.L.ライト その人だったそうである。</p>
<p>1953年、ライトと共に立ち寄ったニューヨークの古美術店で、若冲の「<a href="http://www.kotobanoie.com/photostock/jyakucyu3.JPG">葡萄図</a>」に出会った24歳<br />のプライス青年は、それをきっかけとして若冲を始めとする江戸絵画に魅せられ、遥か遠い国<br />日本の旧家の蔵に眠る若沖を収集し、あげく通訳に雇った日本女性を妻として迎えたのだった。<br /><br />誰にも影響されることなく、自らの琴線に触れる作品だけを選んできたという本物のコレクター。</p>
<p>「具眼の士を千年待つ」と若冲自らは語ったそうだが、200年を経ても彼の芸術を理解できた<br />のは、世界中でこのオクラホマの田舎青年唯一人だったのだ。<br /><br />京都・錦の青物問屋の総領息子だったという若冲。<br />40歳で若隠居し、85歳まで妻帯もせずストイックに自分だけのため描き続けたという若冲。<br />アメリカという国が生まれた頃、シューベルトやベートーベンが生きていた頃の話だ。<br /><br />極彩色のモザイク画「鳥獣花木図屏風」は、そのプライス・コレクションからのものである。</p>
<p>至近距離で観るこの屏風にはおもわずうなってしまう、というより絶句する。</p>
<p>モチーフを枡目の単位で分解し、自分自身のプログラムでそれを再構築するピクセル的手法。<br />そしてその約1cmの枡目のひとつひとつを、緻密に絵の具で彩色できる超絶的技巧。<br />大胆で独創的な獣や鳥のフォルムと、それを自在にレイアウトするデザイン力。</p>
<p>このポップでデジタルな一双の屏風は、たとえばそれがコールハースの建築のなかに置かれ<br />たとしても、違和感なく収まると思えるような不偏の art piece としての存在感をもっている。<br />ダ・ヴィンチやフェルメールやピカソや北斎の作品と同じように。</p>
<p>あるいは曼荼羅や浄土の図、アンリ・ルソーにも似てるかな。</p>
<p><br />そして、名著「奇想の系譜」の著者として若冲や蕭白を「発見」し、 MIHO MUSEUM 館長で<br />ある辻惟雄氏が、昨年発掘したという水墨画「象と鯨図屏風」の雄大なスケール感も格別だ。<br />（それにしても納戸にこの若冲の屏風をもっていたという北陸の旧家っていうのもスゴいね。）</p>
<p>潮を噴きながら悠々と沖合いを泳ぐ鯨を、微笑みながら眺める象（海岸にいて、しかも座って<br />いるんだ）なんていうストレンジな構図を、この人以外の誰が描けるのかと思う。</p>
<p>同じような構図の屏風絵がもう一対あることが、昭和初期の売り立ての目録に記録されている<br />そうだが、82歳のときに、159 x 354 cm という、当時としては破格の大きさであったであろう<br />継ぎ目のない一枚の大きな紙に、この奇想のタブローを描ききる情念の深さ、そしてその体力。</p>
<p>画家の視線はどこにあるのか、なにが視えているのか。</p>
<p>ワンダーランド - 不可思議の國 とは、若冲の宇宙を、まさに言い得て妙なタイトルだ。</p>
<p>期間中にもう一度行きたい。<br /><br />P.S.<br />今、東京国立博物館で開催されている「<a href="http://www.bihana.jp/">皇室の名宝―日本美の華</a>」の「動植綵絵」30幅も、<br />たぶん、そうとう素晴らしいはず。<br />あの掛け軸30幅すべてが、一堂に展示される光景は、さぞや壮観だろう。<br />天皇家、さすがイイものもってる。<br /><br />*<br /><br />某月某日の本買記</p>
<p>なんかあんまり冴えない本買いだったなあと思っていたけれど、データベースに入力しながら、<br />一冊ずつ眺めているうちに、なんだかとてもいい感じに思えてきた。<br />（このときチラッと見るだけで、すぐに離れてしまう本もあるんだけれど）</p>
<p>澁澤龍彦を追悼した大型本は珠玉の一冊だし、昭和47年の吉田秀和もシブイ。<br />買直しの光琳は、ずっともう一度欲しいと思っていた本。</p>
<p>均一棚で見つけたエッセイ集は、今集めている東京書籍の「ザ・スポーツ・ノンフィクション」という<br />叢書の、ちょっと珍しい一冊だった。</p>
<p>最後に迷いながらレジに運んだ、布張りの函に入った小冊子（Petit Glam no.7）も、家で見たら<br />書店で見たときよりずっとキュートな本だったので大満足。</p>
<p>谷川詩集もマイナーな一冊だけど、詩集を買えるのは、気持ちが素直な時だけだし、帰ってから<br />それが菊池信義装丁だったことに気づいたのも、ちょっと得した気分だ。</p>
<p>雑誌も、少し高かったが、ロバート・フランク特集の COYOTE が買えたのは僥倖。<br />CASA別冊の無印特集やイサム・ノグチも悪くない。</p>
<p><br />□　澁澤龍彦　夢の博物館　　　　　美術出版社　　　　19880715 初版</p>
<p>□　一枚のレコード　　　　　吉田秀和　　　　　中央公論社　　　19721130 初版&nbsp;&nbsp; </p>
<p>□　Petit Glam no.7&nbsp;&nbsp;&nbsp; MODERN CRAFTS ISSUE　　プチグラパブリシング　　20030210 初版</p>
<p>□　ニッポン縦断日記　　　　アラン・ブース　　　　東京書籍　　　19881019 第1刷</p>
<p>□　詩を贈ろうとすることは　　　　谷川俊太郎　　　　集英社　　　19910525 第1刷</p>
<p>□　光琳デザイン　　　　淡交社　　　　20050208 初版</p>
<p>□　イサム・ノグチ　　CASA BRUTUS特別編集&nbsp;&nbsp;&nbsp; マガジンハウス　　20050710</p>
<p>□　無印良品の秘密　　CASA BRUTUS特別編集&nbsp;&nbsp;&nbsp; マガジンハウス　　20030430</p>
<p>□　COYOTE&nbsp; 2009/03&nbsp; vol.35　　ロバート・フランク　　　スイッチパブリシング　　20090210</p>
<p><br />某月某日の新刊</p>
<p>□&nbsp;&nbsp;&nbsp; パティ・スミス完全版　Patti Smith Complete&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　 アップリンク&nbsp;&nbsp;&nbsp; 　20000420 初版</p>
<p>パティ・スミスの映画、「<a href="http://www.pattismith-movie.com/"> dream of life </a>」を小さな劇場で観た。<br />10年をかけて撮影されたという、パティ・スミスのモノローグやインタヴューやコンサートの<br />映像を、丁寧に編集したドキュメンタリー・フィルムだ。</p>
<p>詩人であり、アーティストであり、母でもあり、何よりも HIP なロッカーの心の旅。<br />― the journey through the past.</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>Life is an adventure of our own design intercepted by fate and a series of lucky and unlucky accidents.<br />I didn't mind becoming an artist, poet.&nbsp; Through that pursued, I found a root of my voice.</p></blockquote>
<p dir="ltr">パティ・スミスは、ニール・ヤングがそうであるように、生き残った ROCKER のひとりだ。</p>
<p dir="ltr">63歳のニューヨークの知性的なロッカーの、その真摯な魂に刺激され、「詩と回想、そして<br />未来へのメモ」というサブタイトルのついた大型本を、版元に（どういうわけか、Amazonには<br />中古本で29,700円という法外な値段の本しかなくて、いったんは諦めかけたのだが、さらに<br />しつこく調べてみると、版元にはちゃんと新本の在庫があって、しかもそれは定価よりずっと<br />安いプライスでセールされていたりしたので）、映画のあとの勢いにまかせて、オーダーして<br />しまったのだった。</p>
<p>書き下ろしの回想記、これまでのすべてのアルバムの歌詞、曲やアルバムに関するエッセイ、<br />メープルソープやリーボヴィッツなどが撮影した150カットの写真が、A4サイズ/280Pの本に<br />ギッシリと詰まっていて、まさに " Complete " とよぶにふさわしい出来映えの一冊である。</p>
<p>すでに、ジャケットの写真が違う、USオリジナル版が欲しくなっている。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />最近追加した「<a href="http://kotobanoie.com/book/listarchitecture-new.html">建築と戯れる</a>」のブックリスト。<br /><br />SPOT LIGHT 企画、「 <a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.html">his master's choice - BOOKS＋コトバノイエ　晶文社の30冊</a> 」公開中。<br /></p>
<p><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a><br /><br /><br /></p>]]>
        
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    <title>the space within to be lived in</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.kotobanoie.com/blog/2009/09/the-space-within-to-be-lived-i.html" />
    <id>tag:www.kotobanoie.com,2009:/blog//1.83</id>

    <published>2009-09-23T17:08:04Z</published>
    <updated>2009-09-24T09:56:50Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } なんとなく、コル...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
        <uri>http://kotobanoie.com</uri>
    </author>
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.kotobanoie.com/blog/">
        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="177"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="cars.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/cars.JPG" width="700" height="406" /></form>
<p>
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   body { line-height: 180%; }
</style>
</p>
<p>なんとなく、コルビュジエじゃなく、ライトだと感じている。</p>
<p>積み上げた石にコンクリートを流した構造体、キャンバス張りのフレームを、木造のトラス<br />に嵌め込んだ、まるでテントのような屋根、室内に溢れる半外的な太陽の光、タリアセン・<br />ウェストのコンセプトは、限りなく今的だし、有機的建築 （organic architecture) という<br />タームも、マーケティングと してはオン・タイムだろう。<br />シンプルな箱も悪くはないけれど、もうちょっと暖かいものがほしいなあといった気分か。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>ライトの建築は、ふだんに見直され、ふだんに見棄てられる運命にある。それは、<br />生命としての人間の根っこをライトはあけっぴろげなまでのしつこさで、ひっつかまえて<br />いるからだ。　時代の流れに見合った新しい様式の登場で、しぶしぶライトは退場するが、<br />すぐまた顔を出してくる。新傾向が、たちまち息詰って、くたびれ、あきられてしまうから<br />である。ゲーテの『ファウスト』の言葉でいえば、「わたしたちが霊の言葉をささやくと、<br />あなたが来て、そのとおりのものを見せてくれる」のがライトの建築である。</p></blockquote>
<p>帯にこんなことが書いてある本に出会った。<br />同じような想いをもっている人がいる。</p>
<p>ただその「有機的建築」ってやつがどうもわかりにくいのだ。</p>
<p><br /><strong>□　フランク・ロイド・ライトの呪術空間　　　　草森紳一　　　　フィルム・アート社　　　20090725初版</strong>　</p>
<p><br />草森紳一は、「あの猿を見よ - 江戸佯狂伝」や「見立て狂い」という本を前に紹介したが、<br />そもそも「江戸のデザイン」や「穴」なんていうマイナーなテーマの本で注目された人だけ<br />あって、こういうちょっとへんなトピックに関しては嗅覚が鋭い。</p>
<p>ともかく蔵書4万冊という博覧強記の人である。</p>
<p>もともとは「書ける建築家」磯崎新さんにそそのかされてはじまったという、建築雑誌「SD」<br />での連載だそうだが、この人のアプローチは、対象に向かって真っ直ぐに切り込むといった<br />ものではなく、好奇心のおもむくままに、あっちへフラフラ、こっちにフラフラというような酔拳<br />スタイルだから、読み終えるのには難渋した。<br /><br />本は、1974年にライト・ツアーで訪れた、オクラホマでの話から、そっと始まる。<br />そして間をおかず、岡倉天心と老子を引用し、「<a href="http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0075.html">茶の本</a>」を初めて読んだライトのことへと、<br />彼のイマジネーションが走る。</p>
<p>内部空間( inner space )こそ建物の実体( reality ) であるという考え方を自分の発見だと<br />思いこんでいた自信家ライトが衝撃を受けたという、天心の「茶の本」にある老子の言葉。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>部屋のリアリティは、屋根や壁で閉じられたスペースにこそあって、屋根や壁それ自体に<br />あるわけではない。</p>
<p>THE REALITY OF THE BUILDING DOES NOT CONSIST IN ROOF AND WALLS <br />BUT &nbsp;IN&nbsp; THE SPACE WITHIN TO BE LIVED IN .</p></blockquote>
<p>タリアセン・ウエストの「趣味の悪いパウンドケーキのような気味合いの」壁に、ライトの自筆<br />で刻印されたその言葉とのシンクロニシティー。</p>
<p>彼は、こういうことを発掘しながら、ライトの言う「有機的建築」が、老子的あるいは道教的<br />（＝呪術的）なものと密接にリンクしているのではないかという、仮説を導き出す。</p>
<p>草森紳一的「見立て」。</p>
<p>そんなライトの建築への批評的考察の合間に、カウフマン邸（落水荘）やスタンフォードの<br />ハナ邸など実作品の訪問記が貫入され、ソローやエマーソンや夢野久作などを、それぞれ<br />の空間の解釈に引用しながら、考察の間口を拡げる。もちろん「有機建築の魔法」というの<br />が底を流れるテーマだから、そのポイントを大きく外すことはないのだけれど、振幅の巾が、<br />こちらのキャパシティーよりはるかに大きくて、ともすれば酩酊状態に陥ってしまう。</p>
<p>2日ほどかけて、この本を読むうちに（それも行きつ戻りつ）何回かそんな状態になった。<br />いつものように寝転んで読んでいると、そのうち頭がクラクラになり、何を読んでいるのか<br />わからなくなって、気絶するように眠りに落ちてしまうのだ。</p>
<p>この本こそが、迷宮じゃないのかという気になってくる。</p>
<p><br />草森さんも述べているけれど、そもそも「organic」の訳語としての「有機」っていう言葉<br />自体がなんとなくしっくりこない。そしてそこに建築が加わるともっとわからない。<br />本棚にあるライトの作品の写真やドローイングを見ていても、そしてこの草森ライト論を<br />読めばなおさら、ああこれがそうなんだ、という焦点の合ったイメージにたどり着かない。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>有機的建築とは、外からあてがわれた形態に合わせて造られるようなものではない。<br />その建築が必要とする全ての要素が調和し、内から外へと発展していく建築である。</p></blockquote>
<p>ライト自らは、このように説明しているけれど、これって今盛んに言われている「自然と<br />共存する」なんていう単純な話ではなくて、人間が造った建築そのものを有機体と認識<br />しようという話、もっといえば、スタイルではなく、スピリットの話なんじゃないだろうか。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>それは難解なからではない。やさしすぎる位だ。自然、単純、完一、そして自由と個性<br />がキーワードで、それが＜有機＞なるものによって総括される。・・それらを理解するのに、<br />困難はないが、問題なのは、このわかるということが、ほとんど無意味なのである。<br />ライトのキーワード、＜自由＞にしても＜自然＞にしても、ましてや＜有機＞は魔術書の<br />常套句であり、この言葉を理解したところで、たちどころに有機建築を地上に打ち立てる<br />わけにいかない。機械技術者、数学者、医師、錬金術師、詩人、音楽家、建築家が、<br />かつてしばしば呪術師でもあったのは、＜自然＞にかかわり合うのを業としたからである。</p></blockquote>
<p>相伝できない秘伝、ということか。<br />理解できるがわからないことって、けっきょくは、魔法のようなものだ。<br /><br />禅的公案　：　庭は、どこで終わり、家はどこからはじまるのか （ by F.L.Wright )</p>
<p><br />10匹の猫がひとつの家に飼われていれば、お互いに適度な距離感をもって暮らす。<br />たとえば、庭でその一匹一匹が昼寝をするときの、、その絶妙な配置感を、道教的には<br />「安排」というらしい。</p>
<p>「現在は移動する無窮である。相対性の合法な活動範囲である。相対性は安排を<br />求める。安排は術である。」</p>
<p>「安排」とは、つまり官能（有機）のデザインのことだ。</p>
<p>そして、さらに彼はアメリカで信号待ちをしている人たちの配置にもその玄妙を感じ、</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>おそらく、これは、彼らの個人主義の力のせいではないだろうか。ライトの信奉する<br />個人主義は、相対性に根ざしているので、無意識なまでの個々の位置どりが全体と<br />して見る時、絶妙な安排を作りだす。日本人がだらだらぐずぐずした不細工な安排で<br />群がるの は、おそらく依存心強く＜自分＞というものが欠けているからだろう。・・・<br />このことは日本の現代住宅にも、かたちとなってはねかえっている。だから、そこに<br />有機性はない。</p></blockquote>
<p>と付け加える。</p>
<p><br />「有機」の円環が、こんなところで閉じた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>巻末で写真家の大倉舜二さんが、献じている「追悼文的・跋＜ライト・ツアー＞」という<br />文章が、切なくて、甘くて、とてもいい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>*</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>秋の本買記</p>
<p>意図したわけではないが、なぜか文学系の人の本が集まってきた。<br />なりゆきまかせでも、傾向がでてくるのが面白い。</p>
<p>季節の加減か、気分の加減か、あるいは、そのとき読んでる本の流れかもしれない。</p>
<p><br /><strong>□　もの思う葦　　　　　太宰治　　　　大和書房　　　　19640420　初版</strong></p>
<p>均一棚で発掘した太宰の文庫サイズの函入りハードカバー、中身は濃い。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>けれども、私は、信じている。この短編集、「晩年」は、年々歳々、いよいよ色濃く、<br />君の眼に、きみの胸に浸透して行くにちがいないということを。私はこの本一冊を<br />創るためにのみ生まれた。きょうよりのちの私は全くの死骸である。</p></blockquote>
<p>太宰にしか書けないアフォリズム</p>
<p>広告のコピーなら秀逸、マジならちょっと痛いが、間違いなく前者だろう。</p>
<p>解説を書いている亀井勝一郎は、この「感想集」をこのように評している。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>どの一篇をとってみても、筆致は瀟洒であり、小説と同じような「軽み」がある。<br />この独自の文体は、太宰文学全体に通ずる大きな魅力といっていいだろう。<br />これは天分という以外にない。</p></blockquote>
<p>太宰のこんな散文集は、見たことがない。</p>
<p><br /><strong>□　グスコーブドリの伝記　復刻版　　宮沢賢治　　　ほるぷ出版　　　1974120　初版</strong></p>
<p>グスコーブドリってなんなんだ、いったいどこで切ればいいんだ。<br />ペンネンネンネンネン・ネネムとグスコーブドリはどんな関係なんだ。<br />そしてこのムパタみたいにプリミティブな挿絵はなんなんだ。</p>
<p>宮沢賢治さすがのインパクト。</p>
<p>グスコー・ブドリは、賢治のユートピア「イーハトーヴォ」の森で生まれた、木樵の仔。<br />父はグスコー・ナドリ、妹はネリ、母はただ「お母さん」だ。</p>
<p>巻頭に、「雨ニモマケズ」、そして8篇の童話。</p>
<p>・北守将軍と三人兄弟の医者<br />・祭の晩<br />・ざしき童子の話<br />・よだかの星<br />・注文の多い料理店<br />・鳥の北斗七星<br />・雁の童子<br />・グスコーブドリの伝記</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">装丁・挿絵　横井弘三<br /><br />「グスコーブドリの伝記」にあらわれた彼のユートピア理念のひとつは、自然は人工的に<br />作れること、さらにいえば自然よりも優れた自然が人工的に造成されうるということだった。<br />（吉本隆明「ハイ･イメージ論Ⅰ」）</p></blockquote>
<p>これって、ライトの「有機」とかなり近い概念じゃないんだろうか。</p>
<p><br /><strong>□　孔雀の舌　　　　　開高健　　　　文藝春秋　　　　19910405　第10刷</strong></p>
<p>小説ももちろんだが、この人のエッセイの味わいはまた格別。<br />「全ノンフィクション」と題された叢書、この第四巻は、「酒と食」がそのテーマだ。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>舌の上の一瞬はモラルや信仰や信念やイデオロギーのはるか彼岸にある、非情なまでの<br />自由にみたされた一瞥の領域だが、一瞥しかできないのにたちまち全身を占められ、しかも<br />つぎの瞬間には容赦なく去られ、捨てられてしまうのだから、文学は食物と女だと喝破した<br />定言は古いものだけれど、やはり痛烈である。このうつろいやすい一瞬をこれまたうつろい<br />やすい文字とらえようとする技の至難。</p></blockquote>
<p>語彙の豊穣、緻密に練り上げられた文体。<br />この人の文章を読むたびに、日本語という言語の豊かさを、あらためて気づかされる。<br />どういう修練をすれば、こんな文章が書けるようになるのだろうか。</p>
<p>作家の凄さ。</p>
<p><br /><strong>□　ああでもなくこうでもなく　5　　　　　橋本治　　　　　マドラ出版　　　　20061226　第1刷</strong></p>
<p>今は亡き雑誌「広告批評」連載の橋本クロニクル。<br />この巻頭時評コラムは、1997年1月号から、「広告批評」が休刊する2009年4月号まで<br />10年以上にわたって続けられ、計6冊の単行本になった。</p>
<p>「このストレスな社会！」という副題をもったこの5冊目は、2004年春から2006年秋までの<br />2年半、ライブドアや郵政民営化や耐震偽装の時代をまとめたものだ。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>この本を書いた「集中している当人」は、「これは誰にでも分かる当たり前のことだ」と<br />信じきっていますが、そう思っているのは当人だけで、この本は決して「分かりやすい本」<br />なんかじゃありません。月に一度の「火事場のバカ力」が可能にした、とてもヘヴィな本です。</p></blockquote>
<p>相変わらずの橋本節、ひたすら「自分の頭で考えたこと」を、彼だけの理路で語る。<br />言葉は少しも難しくはないし、読んでいる時はすごく腑に落ちるのに、読み終わってみると<br />なんとなくスッと、その理解が霧散する。　けっきょくは、「自分のことは自分の頭で考えるしか<br />ないんだよ」としか言っていないような気がしてしようがない。</p>
<p>そして、そのようにして、この人の本を読み続けることになってしまうのだ。</p>
<p><br /><strong>□　MAGGY CASSIDY　a love story　　　Jack Kerouac　　　AVON　　　1959<br />□　SOUL on Ice　　　　　Eldridge Cleaver　　　　RAMPARTS BOOKS　　　1978<br />□　Nineteen Eighty-four　　　　George Orwell　　　　PENGUIN BOOK　　　19710129</strong></p>
<p>最近ちょっとクセになっている均一棚からのペーパーバック3冊。</p>
<p>ケルアックの本は、副題のとおり初恋の物語らしい。<br />Cassidyというその恋人の名前が、「路上」の主人公のモデルといわれている Neil Cassady と<br />ひょっとしたら関係があるのかもしれないと思ったり。</p>
<p>"Soul on Ice" は、「氷の上の魂」というタイトルで本棚にある。<br />ブラック・パンサーの情報相が書いた、犯罪と革命にかかわるエッセイ。<br />「書ける」黒人活動家の 60's の話。</p>
<p>"Nineteen Eighty-four 1984 " は、1949年に発表されたSF未来小説。<br />核戦争後の世界、「Big Brother」は率いる「党（Party）」のスローガンは、</p>
<p>WAR IS PEACE (戦争は平和である) <br />FREEDOM IS SLAVERY（自由は屈従である ) <br />IGNORANCE IS STRENGTH (無知は力である) </p>
<p>これが、どうのように村上春樹「 1Q84 」とリンクしているのかは、あまりよくわかりません。</p>
<p><br /><strong>□　母の庭を探して　　　　アリス・ウォーカー　　　　東京書籍　　　19920707第1刷<br />□　スタジアムは君を忘れない　　　　マイク・ルピカ　　　　東京書籍　　　19920604第1刷<br />□　人生はワールドシリーズ　　　　トマス・ボスウェル　　　東京書籍　　　19941104第1刷</strong></p>
<p>東京書籍のアメリカン・コラムニスト全集3冊追加、残りはあと6冊。<br />ここから先が、ちょっと難しそうだ。</p>
<p><br /><strong>□　日本の庭　　　　　立原正秋　　　　　新潮社　　　19770425　初版<br />□　モダン・ジャズの発展　　　　植草甚一　　　　スイング・ジャーナル社　　　　19770325第15版</strong></p>
<p>「日本の庭」は、既読「買い直し」<br />日本美に造詣の深い作家による庭紀行は、常に本棚においておきたい一冊。<br />庭の本はたくさんあるが、文章の美しいものはそれほど多くない。</p>
<p>植草ジャズ本は、ハードカバーを持っているが、このソフトカバー版ははじめて見た。<br />体裁からみるとおそらくこちらがオリジナル。<br />それにしても、この本が15版とは。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />SPOT LIGHT 企画、「 <a href="http://kotobanoie.com/book/listspotlight-syobunsya.html">his master's choice - BOOKS＋コトバノイエ　晶文社の30冊</a> 」公開中。<br /><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a><br /><br /></p>]]>
        
    </content>
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    <title>still alive and well</title>
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    <id>tag:www.kotobanoie.com,2009:/blog//1.82</id>

    <published>2009-09-09T17:34:43Z</published>
    <updated>2009-09-10T02:37:42Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } ある日、DVDが...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
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    </author>
    
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="176"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="soccer.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/soccer.JPG" width="700" height="394" /></form>
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   body { line-height: 180%; }
</style>

<p>ある日、DVDが届いた。</p>
<p>ほとんど忘れていたんだけれど、<a href="http://www.kyoto-seika.ac.jp/1968+40/yoshimoto/">京都精華大学の創立40周年記念事業</a>として限定5000部で、<br />無料配布（転売できないように、形式的に期間を定めない無償貸与というカタチになっている）<br />されている吉本隆明のインタビューDVDを、一ヶ月ほど前に申し込んでいたのだった。<br /><br /><strong>□　吉本隆明語る　思想を生きる　　　吉本隆明／聞き手 笠原芳光　　2009　　京都精華大学　<br /><br /></strong>じつは吉本隆明をきちんと読み通したことがない。<br />もちろん「悲劇の解読」、「重層的な非決定へ」、「言語にとって美とはなにか」など彼の著作の<br />何冊かは本棚にあって、どの本も本棚にあると他のどんな本にもないたたずまいをもっているから、<br />とても気に入っているんだけれど、いざ読もうとすると、これがなかなか手強い。</p>
<p>ただなんとなく気にはなる人（ばななの父としてだけじゃなく）だから、雑誌「SIGHT」や、ウェブの<br />「<a href="http://www.1101.com/yoshimototakaaki/">ほぼ日</a>」なんかでのインタヴューはけっこう読んでいて、そのストレートな語り口に垣間見える<br />奥の深い思想家としての片鱗に、魅力を感じていた。なによりも、糸井重里や渋谷陽一といった、<br />一癖ある人たちから、respect されているということの印象が強い。<br />いまどきはっきりと「思想家」といえる日本人はこの人くらいじゃないかと思うし、どんなことでも、<br />潔く言いきるところが、視えている思想家たる所以かとも思う。<br /><br />動く吉本隆明。 </p>
<p>2008年12月2日自宅でのインタヴュー。 
<p>本論とはあまり関係ないことだけれど、大きく4つのパートに分かれるインタヴューの間にカットイン<br />される狭い書斎のそのありさまが凄い。<br />本に塗れた、としか表現できない混沌とした空間と、その片隅で猫と戯れる吉本隆明のしどけない姿。<br />そこでさまざまな思索がなされ、あの評論や詩が創造されたのかと思うと、このシーンこそが<br />このDVDの白眉かもしれないとさえ思う。 
<p>インタヴューは、「自由自治」を標榜した京都精華大学の初代学長岡本清一との出会いの話から。 
<p>じゃべっている姿を見るのは初めてだ。　<br />話しているうちにだんだん熱が入ってくるし、熱が入ると身振り手振りが大きくなる。<br />ときたま咳。 
<p>岡本清一、平野謙、そして60年安保闘争（半世紀前の話だ）のことから始まる全学連のこと。 
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>60年安保闘争で腹を括ったんです。こういうことってのは、自分が責任を負うっていうアレがなきゃ、<br />こりゃめったにやるもんじゃねえんだなあというのを、そのとき感じましたね。</p></blockquote>
<p>「ぼくは単独だった」とけっして滑らかな口調ではなく。<br />思想家に頼るな、組織に頼るな、単独への覚悟をもてというのが、ひとつのメーッセージだ。<br />徒党をくまない、というのが彼の「自立の思想」の根源なのだ。</p>
<p>そしてインタビュアーの笠原芳光さんが、ファシズムと戦争のことに話をふると、</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>資本主義と結びついたナショナリズムがファシズムの定義なんです。<br />日本はファシズムだと思われてましたが、日本にあったのは農本主義的な民族主義で、<br />資本主義的なナショナリズムというのはほとんど存在しなかったんです。</p></blockquote>
<p>そして 
<p>「ちょっといい気になると威張るのは日本人のクセだ。」<br />「正義も侵略もない、そんなのはみんな嘘っぱちで、戦争自体が悪で、それ以外にない。」 
<p>ときっぱりと断言する。<br /><br />またインタヴューの最後で、いまの青年へのメッセージを、と問われて、 
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>自分で考える、それだけしか言うことないですよ。 
<p>その人が固有に持っている、誰も変えられない個性とか、考え方とか、親から教わった生き方とか、<br />そいううある意味宿命のようなもの、生まれるところに生まれて、自分だけじゃどうしようもないけれど、<br />でも自分のものだっていうものを見つけられて（誰でも無意識には見つけていくわけですけど）、<br />その上で、人の生き方や社会がどうだこうだ、また国家はどうだっていうことを考えて、という風に<br />できたらもう言うことないんじゃないでしょうか。 
<p>いちばんの問題は、あなたが自分の思ったとおりのことをやって間違えたら、間違えたってことは<br />自分のものであって、誰か他の人に代理してもらうことができないっていうことで、間違えたら間違えたで、<br />想いのとおり、資質のとおり、宿命のとおり、偽りなくアレして、そいでひでぇ目にあったら、ひでぇ目に<br />あったということも、たいへん参ったということもあるでしょうけど、ある意味でひでぇ目にあったおかげで、<br />少し利口になったっていうか、いい体験でもあったなということもありますから、まんざら捨てたもんじゃない。</p></blockquote>
<p>自由のことを、彼は語っている。<br />自由は、それほど簡単ななことじゃないけれど、そこを目指していくしかないじゃないかというのが、<br />吉本隆明のスタンスだ。<br /><br />エンディングにテロップで、「苦しくても己の歌を唱へ」という詩がながされる。</p>
<p>苦しくても己の歌を唱へ<br />己の他に悲しきものはない<br />つられて視てきた<br />もろもろの風景よ<br />わが友ら知り人らに<br />すべてを返済し<br />わが空しさを購はう 
<p>ボブ・ディランの Bringing It All Back Home という言葉がシンクロする。 
<p>哲学や思想ではなく、吉本さんの根底には詩というものがあって、そういうものでしか人間は解放され<br />得ないんだということを、ぼくたちに伝えてくれているような気がする。　そしてそれは、ヒッピー・ムーブ<br />メントの" Be on your own " というメーッセージや、橋本治のいう「自分の頭で考える」ということなんかと、<br />ほとんど重なっている。</p>
<p>なんにしても、85歳になろうとするこの知の巨人の、訥々と話す姿には感銘を受けた。 
<p>「嘘がない」ということが、この人があらゆる層から信頼を受ける最大の理由じゃないかと思う。<br />言論の世界で、「ごまかさない」ことは、他のなによりも大切な心根なのだ。<br /><br />*<br /><br />初秋の本買記<br /><br /><strong>□　こころの眼　　　　アンリ・カルティエ・ブレッソン 　　　岩波書店&nbsp; 　　　20070720 第1刷</strong></p>
<p>このまえブレッソンの写真集を買ったら、彼自身が書いたエッセイが現れた。<br />ブレッソンの文集というのはあまり見たことがなかったから、少し高いかなとおもったけれど get.<br />こういうのは、一期一会と思っておかないと、後悔するのだ。 
<p><br /><strong>□　海の桃山記　　　山崎正和 　　　朝日新聞社　　　19750630 初版</strong> 
<p>ヨーロッパへの紀行を、桃山の文化と重ねるというアイデアに脱帽。<br />そしてそれを山崎正和さんに依頼したという編集者の fine play でもある。<br />ポルトガルやスペインやイタリアのどこかに、あの桃山文化の一端が、あるに違いない。 
<p><br /><strong>□　隆慶一郎短編全集　　　隆慶一郎　　　講談社　　　19951025 第2刷</strong> 
<p>時代物というのは食わず嫌いの多いジャンルだけれど、この隆慶一郎さんは、希代の本読み人<br />松岡正剛も思わずうなる手練れ、松岡さんは「<a href="http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0169.html">千夜千冊</a>」のなかで、この短編集ではないが、<br />デビュー作の「吉原御免状」を、</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>ぼくの親しいすべての後輩に勧めたことだけを、最後に申し添え、この作品を明日にでも<br />読み始めることを「千夜千冊」の読者にもなんとしてでも強要しておくことにする。</p></blockquote>
<p>と絶賛している。 
<p>61歳というチョー遅い小説デビューで、しかも66歳で亡くなった人なので、作品の数は多くないが、<br />どれもクオリティが高い。そしてもちろん、この本に収められた16篇の短編も駄作がない。　　 
<p>小林秀雄に師事していた人だそうで、還暦を過ぎてから小説を書き始めた理由を、「小林秀雄が<br />生きてるうちはとても怖くて小説は書けないと思っていたから」、と語っている。</p>
<p>その気持ち、わかるような気がします。</p>
<p>とにかく時代物なら、山田風太郎の忍法帖か、この人しかありません。 
<p><br /><strong>□　象の消滅 　短編選集1980-1991　　　村上春樹　　　新潮社　　　20050330 初版</strong></p>
<p><strong>□　ル・コルビュジエとはだれか　　　磯崎新　　　王国社　　　20000229 初版</strong></p>
<p><strong>□　大きな約束 　　　椎名誠　　　集英社　　　20090210 第1刷</strong></p>
<p>買わずもがなというか、また買わされちゃったというか。<br />3冊とも面白そうだし、面白いに違いないと思うけれど、チャレンジャブルな本買ではない。<br /><br />ハルキの短編集は、ニューヨークのクノップフ社が編んだ英語版と同じ構成、同じ装丁で、しかも<br />手直しあり、逆翻訳あり、改題あり、しかもしかも書き下ろしのエッセイがつくという、ファンからすれば<br />とても魅力的な、そうじゃないものからすると、買ってからいうのもなんだけど、いかにもあざとい一冊。<br />ただ、短編の集成とすれば、これがいちばんいいかもしれない、装丁もいいし。<br />全体の流れがよく整っていて、読み通せば彼の短編作家としての資質がはっきりとわかる。<br />やはり編集者の能力がなければ、いい小説があっても、いい本にはならないのだ。 
<p>そして、またル・コルビュジエ。<br />なんか建築がらみで、コルビュジエはやや食傷気味で、もういいやなんて思っていたんだけれど、<br />「書ける」建築家、磯崎新が書いているのならと、つい手が出てしまった。</p>
<p>椎名誠は、岳物語の続編。　これもいかにもな感じだけれど、椎名誠の一連の私小説はなんとなく<br />切ない雰囲気がただよっていて、悪くないと思っている。<br />でもなんかちょっと照れくさくて、あんまりおおっぴらに言えないのがちょっとつらいところ。<br /><br /><strong>□　今夜も映画で眠れない　　　ポーリーン・ケイル　　　東京書籍　　　19921111 第1刷</strong></p>
<p><strong>□　ビジネスランチをご一緒に　　　ロン・ローゼンバウム　　　東京書籍　　　19921001 第1刷</strong></p>
<p><strong>□　グッド・ガール、バッド・ガール　　　アンナ・クィンドレン　　　東京書籍　　　19921022 第1刷</strong></p>
<p><strong>□　あのチキンはどこへ行ったの？　　　 カルヴィン・トリリン　　　東京書籍　　　19930920 第1刷</strong></p>
<p>東京書籍からのこの叢書、「アメリカ・コラムニスト全集」は、なかなか骨太な書き手が揃っていて、<br />いま集めているところ。 
<p><strong>01&nbsp;&nbsp; マンハッタンでラクダを飼う方法　ラッセル・ベイカー集<br />02　ママのミンクは、もういらない　ノラ・エフロン集<br />03　ワイルド・パーティへようこそ　トム・ウルフ集<br /></strong>04　スタジアムは君を忘れない　マイク・ルピカ集<br />05　母の庭をさがして　アリス・ウォーカー集 I<br /><strong>06　シーズン・チケット　ロジャー・エンジェル集 I<br />07　ビジネス・ランチをご一緒に　ロン・ローゼンバウム集<br />08　グッド・ガール、バッド・ガール　アンナ・クィンドレン集<br />09　今夜も映画で眠れない　ポーリン・ケイル集<br /></strong>10　続・母の庭をさがして　アリス・ウォーカー集 II<br />11　天国はもう満員　ハンター・トンプソン集<br />12　レイク・ウォビゴンの人々　ギャリソン・キーラ集<br /><strong>13　あのチキンはどこへ行ったの?　カルヴィン・トリリン集<br /></strong>14　戦場からリビングルームへ　マイケル・アーレン集<br /><strong>15　球場へいこう　ロジャー・エンジェル集 II<br /></strong>16　アップダイクの世界文学案内　ジョン・アップダイク集<br />17　ジャズに生きる　ナット・ヘントフ集<br />18　人生はワールド・シリーズ　トマス・ボスウェル集<br /><strong>19　60年代の過ぎた朝　ジョーン・ディディオン集</strong> 
<p>今のところ10冊。<br />もちろんお金をだせば手に入れることはできるが、それでは面白くない。<br />ハンター・トンプソンの11が難関で、アマゾン・マーケットプレイスでも高値がついている。<br />いわゆる「全集のキキメ」ってやつだ。 
<p><br /><strong>□　日本の伝統 7&nbsp; 雅楽　　　ウィリアム・マーム／東儀和太郎　　　淡交新社 　 19680410 初版</strong></p>
<p><strong>□　日本の伝統 1&nbsp; 生け花　　　ドナルド・リチー／伊藤ていじ　　　淡交新社　&nbsp; 19680110 初版</strong></p>
<p>このシリーズは、これで揃い。<br />1 の「生け花」がキキメだったのだ。 
<p><br /><strong>□　原色の呪文　　　岡本太郎 　　　文藝春秋&nbsp; 　　　19680215 第1刷</strong></p>
<p><strong>□　茶の美術　日本の美術15　　　 林屋辰三郎 　　　平凡社　　　19650915 再版</strong></p>
<p><strong>□　ANNIE LEIBOVITZ 1995　アニー・リーボビッツ写真展図録 　 日本テレビ放送網&nbsp; 　1995</strong></p>
<p>「茶の美術」が「読まず売れ」の買い直し。<br />この本は利休の二畳台目「待庵」の紙模型がついているのが the reason why . 
<p>ソンタグの恋人、Leibovitz のこの写真集は、たぶん3冊目。<br />写真展の図録で少し判型は小さいが、いい作品がすべてカラーで収められていて、価格も安いので、<br />こいういうのは「有ると買い」のアイテムだ。</p>
<p>岡田太郎は、なかなか巡りあう機会の少ない名著だから、ダブっているのはわかって買っていて、<br />Leibovitz のとは若干ニュアンスは違うが、こういうのも「有ると買い」の一種だろう。</p>
<p>どの本も買い直しだが、均一棚じゃない分、内容が濃い。<br /><br />*<br /><br />" SPOT LIGHT " で新しい企画 「 select from selected 改め his master's choice」 が進行中。<br />第一弾、「晶文社の30冊」は、近日公開予定です。<br /><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a><br /><br /><br /></p>]]>
        
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    <title>l&apos;ete sans fin</title>
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    <published>2009-08-25T15:04:34Z</published>
    <updated>2009-08-27T05:05:47Z</updated>

    <summary>    body { line-height: 180%; } 夕風に秋の気配を...</summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
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        <![CDATA[<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" mt:asset-id="174"><img style="TEXT-ALIGN: center; MARGIN: 0px auto 20px; DISPLAY: block" class="mt-image-center" alt="awaji.JPG" src="http://www.kotobanoie.com/blog/awaji.JPG" width="700" height="417" /></form>
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<p>夕風に秋の気配を感じるようになると、少年のようにゆく夏を惜しんでみたくなる。</p>
<p>終わりない夏、なんて使い古されたフレーズを弄ぶほど身も心も若くはないけれど、<br />振り返れば浮かぶ、いくつかのシーン。</p>
<p><br />とある日、知己の新居のしつらいを手伝って、そのあとの銭湯の爽やかさ。<br />またとある日、小さな古書店の窓から眺めた夕立ちといなびかり。</p>
<p>思えば今年の夏は雨が多かった。<br /><br />伊勢湾の小さな浜辺の茶屋のじいさんとばあさん、台風に荒れる海。<br />水鳥のように沖に浮かぶサーファーたち。</p>
<p>朝焼けの海、その遥か沖を行き来する満載の貨物船。<br />F3の望遠レンズ越しに見る無垢の微笑。</p>
<p>海は変わらない、ずっと。<br /><br />ローターコースターの頂きから見える一瞬の遠景、のち震えるような急降下。</p>
<p>旅のエッセイを読みながらうたた寝する、郷里の縁側。<br />障子越しに、かすかに甲子園。</p>
<p>森のプールの水の中の静寂。</p>
<p>深夜、飼い猫を探して近所を廻り、ふりかえれば月、満天の星。<br />庭に咲くセージの真紅。</p>
<p>阪神高速池田線を走るSAABの窓から見る山の陰、<a href="http://www.youtube.com/watch?v=BbPRwMJ_urk">シェリル・クロウ</a>の歌。<br /><br />日蝕の360度のパノラマの夕焼け。<br />真夜中のベルリンの寡黙な青空。</p>
<p>うつろう風の色。</p>
<p>そんな光景のひとつひとつが、短い夏の記憶として、身体の中を流れ去っていく。<br /><br />ガーシュインのこんなブルースを思い出した。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>Summertime,<br />And the livin' is easy<br />Fish are jumpin'<br />And the cotton is high</p>
<p>Oh, Your daddy's rich<br />And your mamma's good lookin'<br />So hush little baby<br />Don't you cry</p>
<p>One of these mornings<br />You're going to rise up singing<br />Then you'll spread your wings<br />And you'll take to the sky<br /><br /></p></blockquote>
<p dir="ltr"><a href="http://www.youtube.com/watch?v=mzNEgcqWDG4">Janis</a> じゃなく、<a href="http://www.youtube.com/watch?v=1j6avX7ebkM">Ella </a>で聴いてみたいな。</p>
<p><br />*</p>
<p><br />休日をはさむと変則日程で、リズムがうまくとれない。<br />時間があれば本買いにはいくが、なんとなく焦点が定まらない感じ。<br /><br />車に乗ることが多かったので、CDをたくさん聴いた。<br />音楽を聴けば、音楽のことが気になって、音楽の本が集まってくる。<br /><br />■　ジャニス ― ブルースに死す　　　デヴィッド・ドルトン　　　19731010　3刷</p>
<p>■　ボブ・ディラン&nbsp; 瞬間の轍&nbsp; 1960-1973　　　ポール・ウィリアムス　　　音楽之友社　19920310 第1刷</p>
<p>■　ブルースの歴史　　　ポール・オリバー　　　晶文社　　　19910215　9刷&nbsp;&nbsp;&nbsp; 4794951760</p>
<p>■　ROCK'N ROLL BABYLON　　ゲーリー・ハーマン　　白夜書房　　19890210　初版第７刷&nbsp;&nbsp;&nbsp; 4893670921</p>
<p>ジャニス・ジョプリンは、ROCKそのもの。<br />" BABYLON " は、ロック界のドラッグやセックスにまつわるスキャンダルの集成。<br />時節柄「のりピー」的な一冊といってもいいかもしれない。<br />オリバーのブルース史は、白人が書いたものとしてはもっとも優れた研究書だろう。<br /><br />■　Nine Stories 　　　J.D.Salinger　　Bantam Books　　1971　15th printing</p>
<p>■　Point Counter Point　　Aldous Huxley　　　Penguin Books　　1967　6th</p>
<p>■　WALDEN ; or Life in the Woods&nbsp;&nbsp;&nbsp; H.D.Thoreau　YOHAN Publication　1972</p>
<p>洋書ペーパーバックの均一棚に気がついて、3冊ピックアップ。<br />どれもそんなに難しくなさそうだから、できれば読んでみたいと、そのときは思う。<br />文庫本より少し縦長のサイズが、本棚に並んだ姿は、なんとなくイイ感じ。</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">" Nine Stories " は、「バナナ・フィッシュ日和」が収められたサリンジャーの自選短編集。<br />シーモアの物語「グラスサーガ」はここから始まっている。</p>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">オルダス・ハクスリーは、シェリル・クロウの " Run Baby Run " という曲で、</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">She was born in November 1963<br />The day <strong>Aldous Huxley </strong>died<br />And her mama believed<br />That every man could be free<br />So her mama got high, high, high</p></blockquote>
<p style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">と歌われているイギリスのLSD作家。<br />" Point Counter Point " は、「恋愛対位法」と訳されている。</p>
<p>" WALDEN " は、言わずと知れた「森の生活」。</p>
<p>3冊とも、ヒッピー系かな。<br /><br />■　現代の職人　　　石山修武　　　晶文社　　　19910810　3版</p>
<p>住宅に対する考え方がとてもラジカルな石川先生の職人取材、<br />これまたラジカルな編集長を擁する「室内」の連載から。<br />このひとの徹底した大量生産、大量消費への反骨は HIP的としかいいようがない。&nbsp;<br /><br />■　一生競馬　　　河内洋　　　ミデアム出版　　20030330　第1刷&nbsp;&nbsp;&nbsp; 4944001991</p>
<p>装幀も中身もごくあたりまえの騎手本だけれど、サインを見返しに見つけて、おもわずレジへ。<br />「牝馬の河内」（現調教師）は同い年なのだ。<br />この本を買ったら、彼の厩舎の馬が、大本命をまかして札幌記念を勝利した。<br />こういうときに馬券を買っていないのが口惜しい。<br /><br />■　女たちよ！男たちよ！子供たちよ！　　　伊丹十三　　　文藝春秋　　　19790801 第1刷</p>
<p>■　東京島　　　桐野夏生　　新潮社　　　20080525 初版</p>
<p>■　打ちのめされるようなすごい本　　　米原万里　　　文藝春秋　　　20061130 第4刷</p>
<p>「読まず売れ」の買い直しが2冊と、「忘れダブり」が1冊。<br />どれも百均棚にいるような本ではないのだが。<br /><br /><br />*</p>
<p><br />" SPOT LIGHT " で新しい企画 「select from selected（仮）」 が進行中、乞うご期待。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>最近追加した「<a href="http://www.kotobanoie.com/book/listjapan-new.html">美しき日本の残像</a>」のブックリスト。<br /><br /><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a></p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>isn&apos;t it good, norwegian wood ?</title>
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    <published>2009-08-08T18:50:54Z</published>
    <updated>2009-08-09T04:42:15Z</updated>

    <summary><![CDATA[    body { line-height: 180%; } &nbsp;「1...]]></summary>
    <author>
        <name>コトバノイエ</name>
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<p>&nbsp;「1Q84」が古本で、並んでいた。<br />発売が5月末だったはずから、少し遅いかもしれない。</p>
<p>上下巻で2800円というプライスタグ、それぞれ1800円で売られている本だから、それほど安くはない。<br />もちろんまだ読んではいないけれど、漏れ聞くさまざまな断片からすると、とてもミリオンセラーになる<br />ようなわかり易い物語じゃないみたいだから、もう少ししたら、ブック・オフあたりに大量に放出され、<br />今年の暮れあたりには、間違いなく半額にはなっていそうな気がする。</p>
<p>200万部といえば、話題になっているからなんとなく買っちゃったという人がそうとういるはずで、<br />長編小説を読み慣れていない人が、ハルキ渾身の純文学大作を読めば、「なんかよくわからないなあ」<br />というのがだいたいの反応じゃないかと思うし、「村上春樹『1Q84』をどう読むか」とか「村上春樹の<br />『1Q84』を読み解く」なんていう本がでているのもぜんぜん不思議じゃない。</p>
<p>村上春樹を、「あの文体は、自分がいちばん好きな人が書く文体ですよね。」　<font style="FONT-SIZE: 0.8em">（2009/03/09 読売新聞 <br />松任谷由実との対談で） </font>と喝破した石田衣良が、この「1Q84」のことをこんな風に語っている。</p>
<blockquote style="MARGIN-RIGHT: 0px" dir="ltr">
<p>でもね、村上作品の謎を解こうとしてもダメなのだ。それは『仮面ライダー』に登場する『ショッカー』に<br />世界征服をしてからなにをするのか質問するようなものだ。『星形の斑紋のある羊』も、『やみくろ』も、<br />『ねじまき鳥』も、本作の「リトル・ピープル』も、そこに一切意味はない。なにかのシンボルでさえない。<br />魅力的だけど決して意味づけを許さない空虚として、村上作品では、毎回純粋な謎が構造的に物語<br />を支えている。</p></blockquote>
<p>比喩はひどいけど、ちょっと言えてる。</p>
<p>それにしてもこの本、どうしてこんなに売れたんだろう。<br />そんなわかりにくい「空虚」がかんたんに共感をよぶわけはないし、プロモーションやマーケティング<br />だけでは絶対にこんな数字を獲得することはできないはずだし。</p>
<p>そんなことを考えながら、TVを見ていたら、「ノルウェイの森」が、単行本と文庫本を合わせて1000万部を<br />越えた、とNHKのニュースが報じていた。</p>
<p>そういえば2週間ほど前、均一棚の定番、Amazon でいえば 1円売りの常連ともいえる（さっきチェック<br />したら単行本の上巻が32円、下巻が50円、文庫本にいたっては送料を含めたら定価より高かったから、<br />やはり少し沸騰しているのだ）その「ノルウェイの森」の初版が、けっこうな値段で売れたことを思い出した。</p>
<p>「1Q84」に歯が立たなかった人が、「ノルウェイの森」を読み直し、読みはじめているんだろうか。<br />あるいは2009→1984（架空の）の救済の物語から、1987→1968（架空の）の恋愛物語への回帰なのか。</p>
<p>彼自身が装幀を手がけたというこの「ノルウェイの森」の赤と緑のシンプルなジャケットは、とてもわかり易く、<br />それでいて本棚でのインパクトがあるし、文体も、独特の比喩がこの作品ではかなり抑制されていて、<br />とてもシンプルなものだから、きっとこちらのほうがベストセラーとして理には適っている。</p>
<p>映画が撮られるのだという。<br />パリのベトナム人「青いパパイヤの香り」のトラン・アン・ユンの脚本／監督、松山ケンイチ＋菊池凛子で。<br />本が増刷されたのは、これがいちばん大きな理由かもしれない。<br />ただ、そうやって「ノルウェイの森」を読む人たちはけっして「螢」を読むことはないんだろうな、と思ったり。</p>
<p>ちなみに、<a href="http://www.youtube.com/watch?v=KkcRZSdc8us">ビートルズの「Norwegian Wood」</a>は、単数形だから「森」ではなく「木」。<br />その歌では " She showed me her room, isn't it good, Norwegian Wood ? " という文脈でつかわれて<br />いるコトバだから、ノルウェイ産の内装材（たぶん松材）のことで、彼女の部屋のちょっとエキゾティックな<br />雰囲気を表している表現じゃないかと思います。イギリスの家は壁紙で装飾するのが一般的だからね。<br /><br />Anyway,<br /><br />もうひとつ跳ぶために、村上春樹は、もっと正面から「性」（若者のそれじゃなく）に立ち向かうべきだと思う。</p>
<p><br /><strong>Leap before you look !</strong></p>
<p><br />*</p>
<p><br />盛夏の本買記　―　it's too hot to do anything.</p>
<p><br />新しく開拓した古書店Kで、ホッパーの画集「 EDWARD HOPPER : 1882 - 1967」を見つけた。<br />彼の作品全体に漂うあの滲んだ人工の光は、コカインのようなアッパー系ではなく、きっとクエイルード<br />（quaalude）のようなダウナー・ケミカルで視える世界じゃないかという気がする。</p>
<p>代表作の "<a href="http://kotobanoie.com/photostock/nighthawk.JPG">Night Hawk</a>" を始めとして、 "Western Motel" "Intermission" "Chair Car" "Hotel Lobby"<br />&nbsp;"Automat" など、椅子に腰掛けた女の人の孤独感を描いた作品にとても魅力を感じる。<br />本物が観たい。</p>
<p>久しぶりに行ったブック・オフでは、一度買い逃して、ずっと探していたボトンの「旅する哲学」に巡りあう。<br />まさかブック・オフでこれが見つかるとは思わなかった。</p>
<p>この本のジャケットが、ホッパーの "<a href="http://kotobanoie.com/photostock/travel.JPG">Compartment C,Car 293</a>" なのはきっと偶然じゃない。<br />ホッパーの画集を買ったことで、この本が姿を現したのだ。</p>
<p>買い直しは、「ヒッチコック　映画術 by トリュフォー」<br />これも古書店Kで、じつはこの前にいったときにこの本が棚の隅にあるのを知っていた。</p>
<p>この本はたぶん5冊目。「読む前売れ」が続いている一冊で、ヒッチコックのファンからバイブルと<br />称されるだけあって、掲載すればれば必ず売れてしまう、密かな人気者である。<br />読めるまで買う。<br /><br />何必館の「Henri Cartier-Bresson展」の図録が、T書店にあったのもウレシかったな。<br /><br />雑誌は「住む。」と「和楽」<br /><br />□　Edward Hopper　　　　Rolf G. Renner　　　　TASCHEN　　　　2000</p>
<p>□　旅する哲学　THE ART OF TRAVEL　　　アラン・ド・ボトン　　　集英社　　20040410 第1刷　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />□　黄金分割　ピラミッドからル・コルビュジェまで　　　柳亮　　美術出版社　19711230 8版</p>
<p>□　ライトの住宅　　　　フランク・ロイド・ライト　　　彰国社　　　19701110 第1版第4刷</p>
<p>□　Henri Cartier-Bresson&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 梶川芳友編　　　何必館・京都現代美術館　　19971111 初版</p>
<p>□　ライトの住宅　　　　フランク・ロイド・ライト　　　彰国社　　　19701110 第1版第4刷</p>
<p>□　ブランドのデザイン　　　川島蓉子　　　弘文堂　　　20060915 初版2刷</p>
<p>□　ヒッチコック映画術　　　フランソワ・トリュフォー　　　晶文社　　　19871215 17刷</p>
<p>□　エプスタイン回想録　　　ブライアン・エプスタイン（片岡義男訳）　新書館　　19721105 初版</p>
<p>□　燃える家　THE BURNING HOUSE　　　アン・ビーティ　　ブロンズ新社　19890325 初版第1刷</p>
<p>□　旅の絵本　　　三島由紀夫　　　大日本雄弁会講談社　　　19580527 第2刷</p>
<p>□　日本の庭園　SD選書23　　　田中正大　　　鹿島出版会　　　19740530 第７刷</p>
<p>□　マルセル・デュシャン　　　東野芳明　　　美術出版社　　　19811120 4版</p>
<p>□　嫌いなものは嫌い　　　フラン・レボヴィッツ　　　晶文社　　　19811030 初版</p>
<p><br />*</p>
<p><br />最近追加した「<a href="http://www.kotobanoie.com/book/listliterature-new.html">小説・詩・エッセイ・評論など</a>」のブックリスト。</p>
<p><a href="http://kotobanoie.com/">http://kotobanoie.com/</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
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