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日本再発見―芸術風土記―


岡本太郎
新潮社     19581010 2刷     ¥480
この本は、「芸術新潮」(1957年4月-12月号)に連載された「現代
日本のありのままの姿から芸術の問題を掘り起こす」ルポルター
ジュで、秋田、長崎、京都、大阪、岩手、松江、徳島、高知などを
訪れた記した、壮年期の岡本太郎渾身の一作。
エネルギーにあふれた文章もさることながら、モノクロの写真が圧
倒的に素晴らしく、写真家としての岡本太郎の力を思い知らされる。

岡本太郎がこのルポルタージュで秋田を最初に「躊躇なく」選んだ
のは、そこに「縄文とシャーマニズム」があると目星をつけたからだ
という。そしてそれは「日本人」としての自分自身を再確認する旅
でもあったんじゃないだろうか。

芸術家の本質を見透す眼っていうのは、すごいと思う。

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