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Kさん
こんにちは。
これだけ暑いと風呂上がりのビール(正確には発泡酒)は欠かせません。
スケッチその5、できました。
> 「イナタイ」のこと。
言葉の存在は知っていましたが、語義はあやふやで、テレキャスターの音と同義くらいに理解してましたから、「知っている」とはとても言えませんね。
コトバのHeartを掴むためにも、ぜひ今度WestBoroughでイナタイ音を実聴させていただきたいと思うのですが、ただ、
> 「カッコよすぎず、ダサすぎず、スカスカだけど、さりげなくシブイ」
この感じ、これは120%大同意するものです。
まさにぼくが目指すテイストのスウィートスポットのど真ん中ですから。
> 床の間のこと
現宅の写真を拝見して最初の思ったのは、「しつらい」のことでした。
けして華やかではあるはずのない日常生活のなかに、気張らない力まない飾りができるっていいですよねえ。またその「しつらえかた」にその人の個性が表れ るわけで、まあ、住まい方の縮図と言っていいのかもしれません。(なんかsweet-honeyなこと言ってますが・・・)
「床の間」という名の一畳分のニッチをつくることがいいのかどうかは、今の段階ではまだ留保しておくとしても、家の中のあらゆることろにディスプレイス ポットを拵えることは、ぼくの仕事の重要なひとつだと考えています。
もっともそれは、はいここですヨ、というような専用のスペースではなく、もっぱら兼用のスペースとして。ここはこんな風にも使える的な提供の仕方になると思います。
あらゆる入隅、ちょっとした奥行き。これらはすべてしつらいのためのスペースになると思っていますから、その意味では本棚なんかはまさにそれですよね。
もうはっきり覚えていないし、おそらくは後年の記憶の捏造も入ってると思うのですが、大学で建築をやり始めた前か後か、雑誌で、誰かの家(あるいは事務 所、たぶん同潤会アパートの一室)の壁一面の本棚にガラクタと言っていいいろんなものが並んでいる写真を見ました。
これがぼくのしつらい(といっていいのかどうか)の原型になっています。
わが家の壁面書架は奥行きを30の倍数でA4判にあわせた210mmで拵えてあるのですが、単行本や文庫本を並べると前面に空きができます。
ここに時計や昔の鉛筆削りやだれかにもらった小物やまあなんというか正当な置場をもたないまさにガラクタ類を「飾って」います。
これをしつらいと呼べるかどうかは甚だ疑問ですが、デスク廻りのmy stuffとともに、使い手の個の現れであることは確かだと思っています。
話を元に戻します。
ディスプレイスペースとともにもうひとつ、腰掛けられるところ、というのをそれこそあちこちに拵えたいと考えています。
これのルーツはコルビュジェの「ユニテ・ダビタシオン」の中にあります。
バルコニーの床が室内より少し高くなっていて、建具(木製)の室内側にちょうど腰を下ろせる高さのステップができています。
写真によれば、住む人によって本を置いたり小物を飾ったり、また腰掛けたりするところでありながら、バルコニーへ出る際には踏んで跨いでいくところでも ある。重層的とは少々固すぎますから、ながら的というか、先に書いた兼用スペースの代表格で、住むことを楽しくさせるカジュアルなアイテムのひとつだと 思っていますし、なによりこういうの大好きなんです。
いかがでしょうか?
K
PS
> その本の中に、「ルイス・バラガン自邸」の階段の写真がありました。
> これは素晴らしいですね。
> Best stairway so far です。
あ、見つけられましたか・・・。あえて隠してたんですけど。
ルイス・バラガンという人は敬虔なクリスチャンで生涯独身を貫いたそうです。
ワタシらがあの階段を上ったら、物欲の重みだけで床が抜けるやも知れません。
ま、とりあえず、バラガン階段を横目に捉えながら、イナタイ階段を妄想したいですね。ははは・・・。
PPS
> ナチュラルなのか、エディターがうまく引き出したのか、
> マーケティング的には、あの sweet-honey な感じがあるから、
> 今のポジションがあるのではないかと思います。
御慧眼!
カマトトのつくられかたまでには興味が届きませんでした。
ではまた。
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