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thu, jul 29, 2004
コトバノイエのスケッチその6。ひきつづき構造体の話。
太い線(構造壁)と細い線(非構造壁)にきっちり分けて描く。さらに外皮だけを太い線で描いて、内部の間仕切りなどは細い線で描きたい。
と、考えたわけだが、これは無意識のうちに在来工法を前提にしているからそうなったのだった。
ということを、Kさんへのメールのなかで壁と柱について纏めたことで、はじめて気がついた。
なるほど既成概念というのは恐ろしい粘性を持っている。もちろん既成概念がイケナイなんてこれっぽっちも思いはしないけれども、せっかく妄想してるんだから、とりあえず取っ払ってしまわないと意味がない。
そこで、太い線と細い線、というところまで戻ってみる。
先のやりかたとは正反対、つまり内を太い線、外を細い線というやりかたがすぐに思いつく。
キャンティレバーあるいはコアと吊り構造ってことか。
外周の細い線は、たとえばこれがサッシュなら全部開いてしまって内部が一瞬にして外部になってしまうとか。アコーディオンカーテンみたいにするするーっと左右に引き込めてしまうとか。
まあちょっとカッコつけすぎのきらいはあるな。
もうちょっと前に戻ってみようか。
太い線というのがそもそも在来工法の柱はさみ大壁の厚みを前提にしていたわけだから、これもやめてしまって線は一種類にする。
一種類の厚みの壁だけでつくる。外の壁も内の壁もすべて構造体として。
この壁には穴が開いていないといけない。これぞまさに開口部。
内と外を隔たる壁の穴にはサッシュが填る。内と内を隔てる壁の穴はそのまま開いているかあるいは戸や扉がつく。
穴の開き方は構造体の論理であり、同時にプランニングの論理であり、また同時に開口部の論理である。
三つの論理の共通点を見つけ出すことは、そのやりかたを探る点でエキサイティングかもしれない。
分類としては壁構造になるんだろうけど、実際的にはどうなふうな構造体なんだろうか。どういうつくりかたをすれがいいのか。
線の太さは、マッキーの太い方とピグマの005の間くらい、さしずめ片岡義男の「5Bの鉛筆で書いた」ってあたりかなあ。
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